“親中”めぐり論戦 台湾総統選へ

カテゴリ:ワールド

香港では先週、中国の支配強化に反対する、返還後最大規模のデモが行われ、主催者は、100万人超が参加したと発表した。

こうした中、中国が統一を目指す、台湾の総統選レースに注目が集まっている。

台湾の総統選挙は、2020年1月に行われるが、独立志向を持つ与党・民進党と、中国寄りの親中といわれている野党・国民党の公認候補を決める予備選挙が、すでに始まっている。

現在の総統である民進党の蔡英文氏の支持率が伸び悩んでいる中で、国民党の候補者の中では、郭台銘氏が高い支持率を得て、台風の目として注目されている。

台湾一の富豪で、メディアの前で新聞をビリビリに破るなど、派手な言動で知られる、鴻海精密工業の会長・郭台銘氏。

2016年にシャープを買収した際に、日本メディアにも多く登場した。

こうした候補者のもと、親中派による政権交代はあるのか。

そして、日本への影響は。

11日は、台湾総統選に向けたレースにフォーカスする。

最大野党・国民党の予備選に出ているのは、ホンハイのトップ・郭台銘氏。

アメリカと中国の貿易摩擦が激しくなる今こそ、台湾が利益を得る「グッド・タイミングだ」と訴えている。

郭台銘氏は、「台湾は利益を得て、アメリカは目標を達成し、中国は構造改革に成功する!」と述べた。

ただ、ホンハイの生産拠点の多くが中国にあることから、中国に近すぎるとの批判も受けていて、郭氏は5月、アメリカのホワイトハウスを訪問。

親交のあるトランプ大統領と会談して、「中国寄り」イメージの払拭(ふっしょく)に努めている。

国民党からは郭氏のほか、南部高雄市市長の韓国瑜氏ら5人が名乗りを上げているが、事実上、郭氏と韓氏の一騎打ちといわれている。

韓氏は、青果市場会社の元社長で、親しみやすい雰囲気から、アイドル並みの人気を得ていて、さまざまなグッズが売られるほど。

地元メディアからも注目を浴びる韓氏は、FNNの単独インタビューに応じ、意気込みを語った。

韓氏は「大陸にも親しく、アメリカにも親しく、日本にも親しく、ヨーロッパや東南アジアにも親しい、これが台湾の唯一の道だ」、「中国と台湾の交流に垣根はない。台湾独立には反対だ」と述べた。

中国との経済交流を重視する姿勢から、韓氏は「親中派」とみられている。

最新の世論調査では、当初リードしていた韓氏を郭氏が追い上げ、接戦となっている。

一方の独立志向がある与党・民進党でも予備選が始まり、2期目を狙う蔡英文総統と、首相にあたる前の行政院長が争っている。

今後は与野党とも、世論調査の数字をもとに公認候補を決めることになる。