高層マンション建設で日照時間1日たった15分!…復興住宅入居者の憤りの行き場は?

カテゴリ:国内

  • 復興住宅が高層マンションに囲まれ“日照トラブル”…模型で検証
  • 低層階の奥部屋は特に暗かったが「法的問題なし」その理由は?
  • 仙台市役所は住民の質問に文書で回答「日影は受忍の範囲内」

「日照時間15分」電気代にも影響…住民の嘆き

東日本大震災の被災者のために作られた仙台市復興公営住宅。
その周りに高層マンションが次々と建設され日差しがほとんどない状況となり、住民と行政との間でトラブルとなっている。

仙台市復興公営住宅に住む女性は、東側部分での冬の日照時間は、1日わずか30分ほどだと話す。

ディレクター:
これ昼間、まだ1時半ですけど…

住民Aさん(70代女性):
そう、昼間の台所。

ディレクター:
いや~お母さんもう見えないですよ。

住民Aさん(70代女性):
そうでしょ。何にも見えないんだもの。やっぱり太陽が見えないってのが一番ね…毎日私 朝日拝んでたんですけども…


さらに別の住民の部屋では、12月は1日にわずか15分ほどしか日が当たらなかったという。

住民女性Bさん:
12月いっぱいは本当に20日くらいまでは1日15分だけ。間違いない。調べたから。ずっと。つけてたのカレンダー。

日が当たらないことの影響は家計にも大きく、7000円ほどだった1カ月の電気代が今では1万円を超えてしまったという。

安藤優子:
尾木さん、日当たりって生きる力に直結するところあるじゃないですか?

尾木直樹(教育評論家):
健康問題だけではなくて、心が元気になるでしょ、だからすごい重要で、家賃なんかも日当たりがいいところは高いですよね。

安藤優子:
それくらい私達にとって、日当たりというのは生きていく上で生活に直結してくるものですよね。


1月31日の「直撃LIVEグッディ!」では、仙台市の復興公営住宅の周りの模型をスタジオに用意し、日照時間の実験を行った。

なぜ? 低層階の奥部屋は特に暗いが「法的に問題はない」

立本信吾フィールドキャスター:
取材させていただいたお部屋は、復興住宅の下層階の東側にあります。
今は冬ですので、このように太陽は、東側からあまり高くならずに角度がない状態で上がっていきます。

立本信吾
そして正午ごろ、太陽が来るのですが、奥の低層階には光が当たっていません。

立本信吾
ここまで太陽が来て、はじめて低層階の奥のところに日が当たるということなんです。
そしてそのまま太陽は西側の方にいき、西日がマンションの手前の方に当たるのですが、そのまま沈むので奥の方にはあたらず夜になるということなんです。

安藤優子:
太陽が当たったと思ったら、ああ行っちゃった。陰っちゃったですね。

立本信吾
しかし、ここは商業地域に建てられているので、法律的には問題ないということなんです。


【不動産コンサルタント  長嶋修さんによると…】

・商業地域に建てられたなら日照権は問題ない
・建築基準法、都市計画法に基づいているのであれば問題ない

安藤優子:
問題はこれから先高層住宅が周りに建つかもしれないっていうところに、なんでそもそも復興住宅を建てたんだろう、そこの部分ですよね。
みなさん自分の大切にしていたお家を失って、避難所に行かれて、それから仮設に行ったりして最終的にここにたどり着かれていると思うんですが、ようやくほっとしたときに、これってやっぱりと思われるんじゃないですかね。

「日影は受忍の範囲内」その真意は

住民の怒りの理由は、仙台市役所による説明にあった。それは、公開質問に対する市の回答書に度々出てきた「受忍の範囲内」という言葉だ。

【住民】建設予定のマンションが住宅に与える影響については?
【仙台市役所回答】建物との間に距離を確保し一定の配慮があるため、日影は「受忍の範囲内」と判断

【住民】受忍という意味を知っていますか?
【仙台市役所回答】損害を被っても耐え忍んで我慢するという意味

尾木直樹:
自分が住民の立場に立ったら、15分か30分しか日照が当たらないというところで、受忍というのはないですよ。
法的なところでは合法かもしれませんが、都市計画そのものが間違っていると思います。災害に遭われた方の気持ちとか、どう支援するのかという姿勢が見えません。

立本信吾
仙台市は、「受忍の範囲内」という言葉を何度も回答書の中で使っているんですね。
なぜ受忍の範囲内という言葉を使ったのかというグッディの質問に対して、このような回答が返ってきました。


【仙台市役所】
仙台市役所が住宅の大家にあたるので、大家の仙台市が我慢できる範囲内という意味で言った。住民に対して我慢してほしいと言っているわけではない。

安藤優子:
これトンチみたいな話ですよね。

高橋克実:
住んでいる人は頭にきますよね。

安藤優子:
日照ってとても大切な問題だし、毎日気持ちを前向きに暮らすためにも明るい太陽というのはとても大事なんではないかと思います。

(「直撃LIVE!グッディ」1月31日放送分より)

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