iTunes搭載中止 アップルの戦略 ダウンロード時代に区切り

カテゴリ:テクノロジー

音楽の楽しみ方を変えたアップルが、ダウンロードからストリーミングへと、大きくかじを切る。

3日、アメリカで行われたIT大手、アップルの開発者会議。

最新ソフトなどがお披露目されたこのイベントで、もう1つ注目の発表が。

それは、音楽管理アプリ「iTunes」を、この秋提供予定の最新のOSから搭載を取りやめるというもの。

パソコンなどにダウンロードした音楽や動画を簡単に管理、再生できることから、アップルユーザーのみならず、幅広いユーザーに使われているiTunes。

それをなぜ、搭載取りやめとしてしまうのか。

その背景にあるのが、音楽の楽しみ方の変化。

2001年、携帯型音楽プレーヤー「iPod」の発売に合わせてサービスが始まったiTunes。

ネットなどから好きな音楽をダウンロードして端末で聴く、いわゆるダウンロード型のサービスで、アルバムに入っている全ての曲でなく、1曲単位でも購入できることなどから、CDに代わる画期的な配信システムとして、「音楽産業の革命」とも呼ばれた。

しかし、その後、iPhoneの誕生や、通信速度が飛躍的に速くなったことなどから、音楽もスマホで聴く時代に。

定額料金を払えば、一定期間さまざまな音楽が聴き放題になるストリーミング型が主流となり、その都度ダウンロードするiTunesの利用は、伸び悩んでいたとみられる。

2018年、アメリカの音楽市場の収益は、ストリーミングが75%と、CDの販売やダウンロードをはるかに上回っている。

音楽をめぐる環境が激変する中、大ヒットアプリiTunesに一区切りをつける決断をしたアップル。

ストリーミングサービスは、アップルのほかにも、アマゾンやLINE、YouTubeなど、各社が続々と参入。

アップルは今後、iTunesの代わりに音楽や動画配信など、それぞれの役割に特化したアプリを搭載するとしていて、主力商品であるiPhoneの売り上げが低迷する中、ソフトをより使いやすくすることで、顧客の囲い込みを図る狙いがあるとみられる。