まつもとさんに人集まる!? IT人材宝の街

カテゴリ:テクノロジー

デジタル人材の獲得競争が激化する中、3日は、地方に人を引き寄せる意外な一手に迫る。

日本屈指のパワースポットとして人気の出雲大社を有する、島根県。

今、IT企業のパワースポットとして続々とスタートアップ企業が集結していた。

その鍵を握っていたのは「マツモトさん」?

ソフトウエアを開発する「フェンリル」。

大阪に本社を置くが、いち早く島根・松江市に支社を設立したIT企業。

全員がエンジニアという島根支社の社員たちには、ある特徴が。

フェンリル島根支社・井上勇登さん「(生まれも育ちも?)島根です」

谷口歩さん「大学の時から島根です」

16人中14人は県出身。

残る2人も、関わりがある。

実はここに、島根に拠点を置く秘密が隠されていた。

島根県商工労働部 情報産業振興室・河野敏範室長は「世界にも非常に評価されている、マツモトさんが在住されている」と話した。

世界で評価されているマツモトさんとは、「Ruby」と呼ばれるプログラミング言語の開発者・まつもとゆきひろさんのこと。

Rubyは楽天をはじめ、大手IT企業などでも利用されるなど、世界的に広く使われている。

島根県は、このRubyをIT企業誘致の起爆剤として活用。

人材育成にも力を注ぎ、地元の小学校をはじめ、高専や国立島根大学でRubyの授業や講座を開講。

さらに、JR松江駅前に開発者の研究開発拠点を設置。

開発ツールの無料貸し出しサービスを提供している。

やがて、島根には本社や支社を構えるIT企業が40社ほどまで増加。

谷口さんは「(大学在学中)ここでアルバイトをしていて、すでにフェンリルの社員と顔見知りになれて」と話した。

井上さんは「本当に縁だったような感じがします。ITが盛んな場所というので決めました」と話した。

そして、2007年から2015年の間に島根県内のIT関連企業従事者は、4割も増加した。

さらに、島根支社設立にはこんなメリットも。

フェンリル共同開発部・田林徹也部長は「東京・大阪だと2~3年で辞めていく人、IT業界特に多い。職人集団をつくるということで、地方(島根)を選んだ。本来、東京に行ったら給料が倍ぐらいになる人も、例えば『長男だから』という理由で非常に優秀な人が島根にいたりする」と話した。

定住し、ITの仕事をする環境が整うRubyの街。

地方の輝く1つのヒントになりそう。

「αism」