拘置所でも“ビジネス”脳! 接見禁止処分が解除されたゴーンが選んだのは経済紙だった

 

カテゴリ:国内

  • 被告が否認している特捜事件で、接見が許されるのは異例
  • 面会室での取材は、写真も録音もNG、時間は15分と制限多し
  • 事件捜査も勾留期間も、まだまだ長期化する可能性も

接見が許されたのは異例

ゴーン被告が勾留されている東京拘置所

オオシバくん:
日産ゴーン被告のインタビューが新聞に載っていたね?

平松デスク:
そう、日経新聞の記者が東京拘置所で話を聞いたみたいだね。

オオシバくん:
そんなことができるの?

平松デスク:
ゴーン被告は、今月11日に追起訴された後、接見禁止が解除されていたんだ。拘置所や留置場にいる容疑者って、起訴されるまでは、弁護士さん以外とは会うことはできないことが多いんだよね。これを接見禁止処分と言います。そうなると、たとえ家族であっても会うことはできない。

ところが、起訴された後は、この接見禁止が解かれることもあるんだよね。今回、ゴーン被告は、接見禁止が解除されたから、新聞記者と会うことができたんだよ。

“ビジネスマン”が選んだのは・・・

2019年1月8日勾置理由開示の為に東京地裁に出廷したゴーン被告の表情を描いたイラスト

オオシバくん:
じゃ。平松デスクも取材できたの?

平松デスク:
普通、特捜事件で、しかも被告が否認しているようなケースは、接見を申し込んでもだいたい断られるんだよね。だから、どの記者も接見申請はしていなかったんじゃないかな。

ところが、けさの日経新聞の記事を受けて、みな驚き、各報道機関の記者が面会を求めて東京拘置所にかけつけたんだけど、ゴーン被告から面会を拒否された。ゴーン被告はビジネスマンだから、自分の主張を明らかにするために経済紙を選んだのかもしれないね。カリスマ経営者と言われた人間だからね、いつも計算尽くさ。

でも、記者が会えるのは面会室で、アクリル板越しに取材することになる。インタビューと言っても、写真や動画を撮ったり、音声を収録することはNG。パソコンも持ち込めないので、聞いたことをメモするだけなんだ。ただ、絵を描くことは可能なので面会の様子を画家さんに書いてもらうんだ。

*画像は面会室イメージ

オオシバくん:
かなり制約が多いんだね?

平松デスク:
そうそう。
そもそも、面会は、1日1回だけ。1回に会えるのも、3人まで。面会時間は、15分ぐらい、と、とても制約が多い。おじさんも、昔、とある事件の容疑者と面会したことがあるけど、時間に追われるし、拘置所の職員が立ち会うから気になるしで、落ち着いて取材なんてできない状況なんだよね。

まだまだ長期化する可能性も

オオシバくん:
マスコミの記者に会うことができるならば、ゴーン被告もそろそろ外にでることができるかな?

平松デスク:
それがそうとは限らないよ。ゴーン被告は、追起訴後2回保釈請求をしたが、いずれも認められなかった。なぜならば、証拠隠滅の可能性があると判断されたからなんだ。おそらく、海外などの関係者と〝口裏合わせをする恐れがある〟と判断されたからなんだ。今後は、特捜部が海外の関係者から話を聴いたり、公判前の整理手続きが、ある程度進むまでは保釈されないのでは?と言っている人も多いよ。

オオシバくん:
いつまで保釈されないの?

平松デスク:
今年春までどころか、夏までは保釈されないのでは?なんて言う人もいるよ。

そもそも、特捜部は、他にも余罪を捜査中だから、事件捜査も、勾留期間も、むちゃくちゃ長期化する可能性が高いよね。まさか、ゴーン被告が、今年の年越しも東京拘置所で迎えたりして・・・。

それは、何とも言えないけどね。

【解説:フジテレビ 社会部デスク 平松秀敏】

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