「瑕疵だらけだ!」と激怒の声 福岡県知事選で自民分裂選挙へ

カテゴリ:国内

  • 自民党本部が福岡県知事選で新人候補の推薦を決定
  • 現職支持の武田副幹事長は激怒し造反宣言 
  • 分裂選挙で大物ぞろいの福岡の自民党にさらなる禍根か 

注目の福岡県知事選で自民の推薦候補決まる

4月に行われる福岡県知事選挙について自民党は1月30日、麻生副総理らが推す元厚生労働省官僚で新人の武内和久氏を推薦することを決めた。ただ一部の国会議員は、現職の小川知事を支援すると表明していて、保守分裂の激しい選挙戦に突入することが不可避となった。

福岡県知事選挙をめぐっては、自民党福岡県連特別顧問の武田良太副幹事長らが現職の小川洋知事を支援する一方、県連執行部は、最高顧問を務める麻生副総理らに主導される形で、新人の武内和久氏を擁立することを決定し、双方が自民党本部に推薦を依頼する状況となっていた。

こうした中、28日には国会内で、安倍首相と麻生氏らが対応を協議し、麻生氏はその場でも武内氏への推薦を、強く要請した。

麻生副総理

これを受けて甘利選対委員長は30日午前、党本部で福岡県連の幹部と会談し、新人の武内氏に党本部として推薦を出すことを決めた。

甘利氏は記者団から武内氏を推薦することに決めた理由について「党内議論を極めて長時間重ねた結果、その前提としてこの選挙後に結束して参議院選、一糸乱れぬ形態であたることを前提条件としている。県連の手続きに瑕疵がない。県連の決意の固さ、関連する国会議員も含めた決意の固さを斟酌し、総合的に考えてこういう判断に達した」と語った。

自民党・甘利選対委員長

現職支持の武田副幹事長が激怒し分裂選挙に

これに対し、小川氏を推している武田副幹事長は、憮然とした表情で怒りを露わにし、記者団に次のように語った。

 「決して党にとってプラスではない判断だと思う。我々はぶれませんよ。(決定の仕方は)瑕疵だらけ!瑕疵だらけ! 閉ざされた数人で決めたことを県連の決定としたわけでしょ?我々には何の相談もないし判断を求められたこともないし、党員集めているのは我々だから。我々は県民と一緒に戦うただそれだけ。割れる要因を作ったのは県連だから。それは県連が責任取るべきだと思う」

自民党・武田副幹事長

武田氏は、このように党本部と県連の決定に反して、現職の小川知事を支援する考えを明らかにした。このため知事選は、自民党・保守陣営が分裂して戦うことが不可避の情勢となった。福岡県の自民党は、麻生副総理、山崎拓元副総裁、古賀誠元幹事長ら大物が複雑な関係で勢力争いを繰り広げてきた経緯もあるだけに、今回の決定も様々な禍根を残す可能性がある。

福岡県知事選には、九州大学教授の谷口博文氏も出馬を表明しているほか、共産党も候補者の擁立を検討している。

取材部の他の記事