「両手上げときますね~」ブラッシングしやすいように気を遣ってくれる子ウミガメが可愛い!

カテゴリ:国内

  • 甲羅を磨かれるウミガメの動画が「かわいい!」と話題 に
  • “バンザイポーズ”の理由は?
  • 「時にはバタバタすることもあります」

とっても気遣い上手?な子ウミガメに癒される!

編集部でもたびたびお届けしている、気ままな動物たちの話題。
日々SNS上には様々な動物たちの姿がアップされているが、今人気急上昇中の「気遣い上手な子ウミガメ」の動画をご存じだろうか?
まずは、小笠原海洋センターの“非公式”Twitterアカウント(@mt_seaturtle)が投稿した、その動画を見てほしい。

おねーちゃんが磨きやすいように、前肢はちゃんと上にあげるよ

水槽から持ち上げられ、スポンジでおなかをごしごしとこすられる、子どものウミガメ。
ブラッシング中のようだが、注目はそのポーズ。まるで「この方が磨きやすいでしょ」と言っているかのように、前肢(前足)を上げて“バンザイポーズ”をとってくれているのだ。

PIP@小笠原海洋センター非公式(@mt_seaturtle)より

さらに、甲羅を磨くためにクルリと体を反転させても、その“気遣い”は終わらない。
重力に負けずにピーン!と前肢を上げ、そのままじっとしていてくれる優しさに、思わず「お心遣い痛み入ります…」と声をかけたくなってしまう。

反転させてもビシッ (PIP@小笠原海洋センター非公式 @mt_seaturtle より)

約20秒間“バンザイ”を崩さない子ガメを捉えた動画には、たちまち「気持ちよさそう!かわいい!」「おとなしくてイイ子、私も磨きたい」とコメントが寄せられ、3万6000回のリツイート・11万件の「いいね」がついた(1月31日現在)。

「ウミガメってこんなにおとなしいんだ!」と思ってしまうが、別の動画では甲羅を持たれたウミガメが手足を振り回して大暴れする姿も。

割と大暴れ… PIP@小笠原海洋センター非公式(@mt_seaturtle)より

これはつまり、甲羅磨きの時だけ人間に気を遣ってくれている?それとも、この子ガメが特別おとなしいイイ子なのだろうか?
いずれにせよなんともかわいらしいこの動画、詳細を小笠原海洋センター非公式Twitterの“中の人”にお聞きした。

“バンザイ”は逃げの構え?

――前肢を上げてくれる仕草の理由は?

正直わかりませんが、個人的にはいつでも逃げ出せるように泳ぎだしのポーズをとっているのではと考えています。


――では、“バンザイポーズ”をするのはこの子だけ?

他の個体も同じような行動をしますので、この個体だけの癖というわけではなさそうです。また、この動画だと前肢をあげておとなしくしてくれていますが、時にはバタバタすることもあります。

小笠原海洋センターは、アジア地域の海洋生物と海洋環境の保全を目的としている「ELNA(エルナ)」が運営する施設。
カメセンター」の愛称を持つ同センターは、世界のウミガメの生態などが展示されている「展示館エリア」と、実物のカメを見られる「飼育エリア」に分かれていて、「飼育エリア」では通年250~300頭の子ガメが飼育されているのだという。

動画に登場するウミガメは、約4か月のアオウミガメ。
“バンザイポーズ”は「いつでも逃げられるように」とっているのでは、とのことで、どうやら人間が磨きやすいように…と考えてくれているわけではなさそうだ。

しかし、「時にはバタバタすることもある」ということで、撮影時はたまたま上機嫌で協力してくれたのかも?と思えるような、気持ちよさそうな顔をしているのも見逃せない。

思わず口が開いてしまう気持ちよさ? (PIP@小笠原海洋センター非公式 @mt_seaturtle より)

――ブラッシングはなぜ行っている?

毎日の水槽掃除とは別に、水槽内の水を全て抜いて行う大掃除をする際に並行して行っています。現在は大体1週間~10日に一度の頻度、年齢関係なく、飼育しているすべてのウミガメに行っています。

作業を行う理由の一つとして、皮膚病の予防があげられます。水槽内は海と比較するとどうしても行動が制限されてしまうことや海流がないことから、ウミガメの体に藻等が付きやすくなってしまいます。藻のせいで甲羅に日光が当たらないこと等が原因で皮膚病やその他の病気になってしまうことを防ぐために、この作業を定期的に行っています。

ちなみに、私たちはこの作業を「甲羅磨き」もしくは「カメ磨き」と呼んでいます。


――水槽内にも大量のカメたちが見えますが

カメの頭数や汚れ具合にもよりますが、この個体のサイズで15頭いると30~40分程度かかります。

今後も「ゆる~い」ウミガメ動画を発信!

ちなみに、Twitterアカウントが「非公式」なのは、業務以外にも自由な内容を発信できるように、ということで、実際にスタッフたちの日常風景も多数投稿されている。
2017年の開設当初は「フォロワー1000人いったら公式にしようと話していた(1月31日現在、フォロワー数は1700人超)」そうだが、今後公式アカウントになるかどうかは不明とのことだ。


――動画に大きな反響がありましたが…

とても驚いています。私たちにとっての日常風景がこれほどまでの大きな反響を呼ぶとは思っていませんでした。また、「非公式」ということを理由にツイートをさぼりがちな時期もありましたので、気を引き締めなければ…と思いました(笑)

今回拡散されたウミガメの甲羅磨き作業は、私たちの仕事のほんの一部です。これを機に、様々な方にELNAが行っているウミガメの保全活動に関心を持っていただければ幸いです。


――今後、どういった情報を発信していく予定?

今まで通り、海洋センターでの日常や業務、ウミガメのかわいらしい姿をゆる~くお伝えできればと思います。


ウミガメのかわいらしい姿に、癒された人続出のゆる~いワンシーン。
ここでは、甲羅磨き体験ができる「ウミガメ教室」も開催しているというので、“バンザイポーズ”を間近で見ることも可能だ。


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