ヒット続々の鍵は“ナニワ流思考法” 「ニッチ市場ナンバー1」を狙う開発戦略

  • ニッチ市場ナンバー1を狙う「ドウシシャ」 
  • おもしろい発想を失わないよう、会議は最低限
  • 「おもろいやん、やったらええやん」といった開発のノリが大切

ニッチ市場ナンバー1

販売台数3万5,000台を突破し大ヒット商品となっている焼き芋メーカー。
話題の商品を続々生み出す、アイデアの源泉となっていたのはナニワ流思考法を用いた会議だった。

デザインボトル市場

家電製品や生活関連商品の開発や販売をおこなう「ドウシシャ」。   
販売する商品はどれも他の企業とは一味違う商品ばかり。 
  
それもそのはず。この企業が狙っているのはニッチ市場ナンバー1。

例えばかき氷機のように市場規模の小さな商品に力を入れたり、大きなステンレスボトル市場の中にデザインボトル市場という新たなカテゴリーを作り出し、その市場で一位を目指したり。

これはシーリングライトとサーキュレーターをひとつにした、ありそうでなかった商品。  
最初のサンプルは、デザイン上かっこよくなく、ぼてっとした印象で、評価がよくなかったというが、その後の改良で予想を3倍も上回り一時は品切れとなるヒット商品となった。

シーリングライトとサーキュレーターをひとつにした商品

ドウシシャ・青木響氏は、「自分が興味を持って進めたいと言ったものに関してはウチの社内では快く開発するようにと後押ししてもらえる」と話す。   
   
企業のこの姿勢こそがニッチなヒット商品を生み出す秘訣なのだ。

おもしろい発想を失わないよう、会議は最低限

ドウシシャ第二事業本部・井下主専務執行役員
「ドウシシャの物づくりの起点はおもしろいかおもしろくないか。 
 オフィシャルな商品開発会議は2つしかなくて、1つ目は『こんなものが作りたいんだけど』というもの。もう1つは発売承認で、『こんなものを世に出していいか』。  
 そこにいろんなフィルターを設けると面白いものがどんどん抜け落ちていく」 

ドウシシャ商品開発部・井下主部長

社員のおもしろい発想をなるべく失わないよう、会議は最低限に。
その結果として、他社とは一味違うニッチな商品、そして、時にはヒット商品が生まれるんだという。 
  
しかしアイデア商品がヒットするかは未知数。
それでも販売に踏み切れるもう一つの秘密が独自の経営体制。 
商品開発や販売など21の部門がそれぞれ独自に運営するスタイルで、もしひとつの市場環境が変わっても相互に補完しあえるんだという。

「おもろいやん、やったらええやん」といったノリが大切

第二事業本部・井下主専務執行役員
「私どもの会社はもともと大阪出身の企業ですので非常にノリを大切にする。 
 E…ええやん
 N…なんでやねん
 J…自分
 O…おもろいやん
 Y…やったらええやん 
 商品開発の現場でもおもろいやん、やったらええやんといったこういう開発のノリを大切にします」  

ノリを大事にすることで、商品開発に素早く結び付ける。  
こんな企業の風土が自由に発想し物づくりできる秘訣なのかもしれない。

会議は“後工程”が大事

松江 英夫氏

経営コンサルタント・松江 英夫氏
「会議はモノを決める場なので前後が大事。前準備として何を議論して何を決めるか。終わった後は何が決まって何が決まらなかったか。決まらなかった場合、次のアクションはどうするか、何が必要で誰が担当するのかを決めて終えられるかどうかが大事。そこをちゃんと追っかけていくと実際話し合ったことが行動となり結果になる。この“後工程”が実は大事なんだけど、多くの現場で見られないのが現状だ」

(「プライムニュース α」1月29日放送分)

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