“昭和アイテム”が脚光? 117とわざわざダイヤルする「時報式腕時計」がレトロかわいい! 

カテゴリ:国内

  • ダイヤルがついた「腕時計」 レトロな魅力が改めて話題に 
  • 「117」とダイヤルを回すと、音声で時間を教えてくれる
  • 人気のワケは「現代の味気なさ」? 復刻したいレトロアイテムは他にも!

腕時計なのに「117」とダイヤル

平成も残すところあと3カ月、いよいよ「平成最後の〇〇」というキャッチコピーがあふれてきている。

1989年の平成元年生まれも御年30歳となり、「平成生まれ」が若者の代名詞だった時代も過ぎ去ってしまった…
平成を名残り惜しく思う中、見事に時代を逆行した“昭和”なアイテムがSNSをざわつかせている。

それが、「時報式腕時計 ジホッチ」(税別6,090円)だ。

「時報」と「ウォッチ」を掛け合わせたこの「ジホッチ」は、土佐信道氏率いるアートユニット「明和電機」が2004年に発表したもの。

ベルトがついた形は腕時計そのものだが、インパクト大なのはその文字盤。
もはや「文字盤」と呼んでいいのかも不明だが、本来、針があるその場所には、懐かしの昭和アイテム「ダイヤル式電話」がくっついているではないか。

度々話題になってはいたが、最近、ジホッチを実際に購入したSNSユーザーが写真を投稿すると、たちまち「懐かしい!」「レトロな感じが最高」とまたまた再燃。
「平成が終わろうとしている今、ダイヤル式の電話を使える人はどれだけいるのだろうか…」とノスタルジーを感じる人や、その回答のように「どうやって使うの?」とハテナマークを浮かべる人も登場した。

懐かしの「黒電話」 (画像はイメージ)

ダイヤル式電話を使ったことがない、という人のためにも、ジホッチの使い方を説明しておきたい。

見た目は完全に電話だが、あくまで腕時計のため、かけられるのは時間をチェックするための「117(時報)」のみ。
数字に指を入れ、時計回りにぐるりとダイヤルを回しきると、「ジーコ」という懐かしい音と共にダイヤルがゆっくり巻き戻る。
「117」と続けて入力すると、本物の時報のように「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!〇時〇分〇秒をお知らせします」と音声が流れる仕組みだ。

本当の時報サービスにつながるわけではないが、「117」以外の数字をダイヤルすると「おかけになった番号は現在使われておりません…」とアナウンスされるなど、ちょっとした“隠しコマンド”があるのも楽しい。

イマドキの若者には逆に斬新に映るかもしれない、この懐かしアイテム。
販売から15年経った今でも度々話題をさらっていく、その魅力とは何なのだろうか?
株式会社明和電機にお話を聞いた。

人気のワケは「現代の味気のなさ」?

――「ジホッチ」を作ったきっかけは?

ダイヤルなどの今は使われていないテクノロジー(=デッドテック)にも味わい深いものがあるので、それを復活させたいと思いました。


――こだわりのポイントはどこですか?

操作しやすいようにダイヤル面を傾けました。
また、「ジーコジーコ」とダイヤルがゆっくり戻るようにラチェットを仕込みました。


――話題になった“懐かしアイテム”ですが、その魅力はどこに?

すべてのインターフェースがスマートフォンのフリックのように味気ないものになったからだと思います。

ダイヤル式がプッシュ式になり、今やワンタッチでかけられるようになった電話。
手間は格段に減ったが、その「ちょっとした手間」が恋しい、という気持ちもどこかにあるような気がする。

時間を確認するにもパッと携帯電話を見てしまえばいいのだが、わざわざダイヤルを回して時報を聞く…というそのひと手間がジホッチの魅力につながっているに違いない。

懐かしの「ひと手間」 これ何かわかる?

明和電機はジホッチの他にも、指をスライドさせて音を作る電子楽器「オタマトーン」や、魚の骨を模した電気コード「魚(な)コード」など、“キュート&メカニック”をコンセプトに様々なグッズを発表しているが、「ジホッチ」が話題になると同時に、もうひとつ“懐かしアイテム”として注目されたグッズがある。
それが、この「ガチャコン」(税別3,990円)だ。
平成生まれの人たちは、これが何かわかるだろうか。

懐かしのアナログテレビの画面横についていた、チャンネルや音量を変えるための「つまみ」を模したものだ。
今やどのテレビにも遠隔操作できるリモコンが付属しているが、テレビに近寄って「ガチャガチャッ」とつまみを回すその手ごたえ、そのひと手間を懐かしく感じていた人にはたまらない一品のはずだ。

現在、ジホッチは、明和電機にも「可動するものは3台しかない」とのことで、かなりのレアものになっている。(ジホッチ・ガチャコンともに現在は販売終了)
しかし、USB接続機能や、自分の声で時報が聞ける録音機能を搭載してリメイクしたいとのことで、さらにガチャコンについてもリメイクの可能性は「あります」とのことなので、この2つのアイテムが欲しい!と思った人は期待してほしい。


世の中が便利になればなるほど、「ちょっと面倒くさい」ことが恋しくなる心理にぴったりハマった、懐かしアイテム。
平成の最後に“昭和”ブームがやってくるという、ちょっと不思議な現象が起こっていた。




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