午後1時1分 その時何が? 米中貿易戦争 日本への影響

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10日午後1時、固唾(かたず)をのみながら、株価ボードを見つめる人々。

投資家は「影響は、すごくあると思います。世界同時株安なんかになったら、大変な影響が出ると思います」、「午前中は結構、楽観論があったので、うまくまとまると思っていたが、午後になって、(株価)下げているので」などと話した。

世界経済の行方を今、大きく左右しようとしているのが、激化する米中貿易摩擦。

トランプ大統領は、「関税がどうなると思う? 中国が約束を破ったからだ」と述べた。

中国に対し、アメリカのトランプ政権は「知的財産権の保護」や「技術移転の強要を禁止」などを求め、制裁圧力を強めてきた。

これに対し、一時は歩み寄る姿勢を見せた中国。

しかし、中国側が態度を急変させたとして、中国製品に対する関税を、これまでの10%から25%に引き上げる追加の制裁措置を発表した。

そして迎えた、米中の閣僚級協議。

中国・劉鶴副首相は、「今の情勢での追加関税は、問題を解決するよい方法ではない」と述べた。

追加関税を避けたかった中国の劉鶴副首相だったが、結局、初日の10日は両国歩み寄れず。

そして、アメリカは発表していた通り、日本時間10日午後1時1分、中国への関税引き上げを発動した。

カブドットコム証券投資情報室・山田勉マーケットアナリストは、「米中協議の行方、貿易戦争の行方次第では、一段と悪化する可能性もないわけではない」と話した。

日経平均株価は、平成最後、4月26日の終値から10日までで900円余り下落している。

一方の中国も、「対抗措置」に踏み切ると宣言していて、世界経済への影響に懸念が広がっている。

フジテレビ経済部・智田裕一解説委員は、「米中の貿易摩擦が激しくなると、世界経済にマイナスの影響が強まります。日本は直接の当事国ではありませんが、アメリカや中国の経済が悪化していけば、日本から、それぞれの国に輸出している企業には大きなマイナスです。輸出企業を中心に収益が悪化する心配が強まって、景気の先行きに本格的な黄色信号がともれば、この先、企業が賃金を引き上げにくくなり、ボーナスにも影響が出る可能性があります」と話した。