「別れ話のもつれ」相手の不幸が快楽…“恨みの中毒症状”で過激に?【22歳女性殺害事件】

  • 容疑者の男「女性との別れ話…生きていられないと思った」
  • 父親「アパートを警戒していたら会社に…不意をつかれた」
  • 相手を不幸にさせることが快楽…“恨みの中毒症状”で過激に?

「別れ話…生きていられない」と男供述

さいたま市で22歳の女性が殺害された事件。

殺人容疑で送検された交際相手の男が「別れ話のもつれで生きていられないと思った」と供述していることがわかった。

容疑を殺人に切り替えて、1月25日朝、送検された群馬県前橋市の職員、鳥山裕哉容疑者25歳。顔を覆うその手には犯行時に負ったと思われる傷跡が…。

事件は23日午後6時ごろ、交際していた金井貴美香さん22歳の勤務先さいたま市大宮区のビルで起きた。

鳥山容疑者は貴美香さんを勤め先のビルの廊下で待ち伏せし、自宅から持ってきた刃渡り約20センチの包丁で犯行に及んだとみられている。

鳥山容疑者を目撃した人は「エレベーターから連行されて、警察官4~5人に囲まれていた」「怒っているというか、ふてくされてる感じでした」などと語る。

事件までを時系列で確認してみると…

去年春ごろから交際関係にあったという2人。

しかし去年9月、貴美香さんが暴力を振るわれたことから父親が110番通報。警察は鳥山容疑者に口頭で警告し、警察は被害届を出すように話したものの被害届は提出されなかった。

そして去年11月には貴美香さんから「別れた」という話があったため、警察の対応はいったん終了。

しかし去年12月上旬には、再び家の周囲に来ているようだという相談が寄せられたという。

被害女性の父「不意を突かれたような感じ」

そして事件前日…。

貴美香さんの父親:
(鳥山容疑者は)ここのところ急に過激になってきて、(事件前日に娘の)首を絞めて顎を殴って帰っていった。(娘のアパートに)心配になって泊まり込みに来た。そうしたら来なかった。だから会社のほうに行った。不意を突かれたような感じ。

警戒する両親が泊まり込んでいたアパートではなく、勤務先からの帰り際を狙われてしまったのだ。

前橋市役所は24日の会見で、鳥山容疑者について「まじめな職員でおとなしい性格だと聞いている」と話した。また近所人も「普通の青年ですけど。優しそうな感じ」と語った。

“まじめ”でおとなしい青年が、“急に過激”になった裏に何があったのか。

“恨みの中毒症状”で過激に?専門家指摘

そのヒントがこの供述にあるという。
「別れ話のもつれで、生きていられないと思った」

男女問題解決支援センター・福井裕輝代表理事:
相手との関係が破綻して“もう自分の人生は終わりだ”というようなことから先に進めない。相手を不幸にさせること自体に快楽をおぼえたり、あるいは“相手が楽しそうにしていることが許せない”という感情から、だんだんと“恨みの中毒症状”って言ってるんですけど、最終形が相手を殺害して自分も死ぬという発想までいくのが普通。

“恨みの中毒症状”にはまってしまうと発想がより極端になっていくという指摘だ。
さらに…

男女問題解決支援センター・福井裕輝代表理事:

自己肯定感と言って自分に対する自信みたいなもの、そういう感覚が乏しいと、こういう失恋をきっかけに普段おとなしい人が豹変するというか、相手に振られたりすることが、自分の人生すべてもうだめだっていうような極端な考えに陥りやすいです。

一方的に恨みを募らせたとみられる鳥山容疑者。警察は事前に凶器を用意し、待ち伏せをしていることなどから、計画的に犯行に及んだものとみてさらに詳しく調べている。

(「プライムニュース イブニング」1月25日放送分より)

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