感染し会社で同僚らから非難の的に…インフルエンザによる“ハラスメント”

カテゴリ:暮らし

  • 1月に入り患者数が急増…駅のホームでの転落死亡事故も
  • 発熱による「意識障害」が引き起こす筋力・思考力低下の危険性
  • 発症5日かつ解熱2日後までは登校不可の一方…社会人からハラスメント報告

今、列島を震撼させているインフルエンザウイルス。その感染者の死亡が全国で相次いでいる。

23日、群馬・前橋市の老人ホームで、インフルエンザの集団感染により5人が死亡していたことが判明。
5人の直接的な死因は病死だったが、前橋市によると「インフルエンザとの関連は否定できない」という。

また、兵庫・淡路市の老人ホームでは、入所者と職員合わせて74人が集団感染し7人が死亡した。
さらに、東京・中目黒駅ではショッキングな出来事も…

東京メトロ日比谷線の中目黒駅で、出勤途中だった37歳の女性がホームから転落し、車両にはねられ死亡したのだ。
目撃者の話によると、列の先頭に並び電車を待っていた女性は、せき込んでふらつきながらホームから転落したという。

警視庁によると、転落した女性からはインフルエンザウイルスが検出され、駅に設置されていた防犯カメラには、ふらつきながら歩く女性の姿が映っていた。
女性の転落は、インフルエンザによる体調不良と因果関係があるのだろうか?

「直撃LIVEグッディ!」では、川越救急クリニックの木川英医師にインフルエンザの危険性について解説していただいた。

重症化すると昏睡状態に…インフルエンザによる「意識障害」とは?

広瀬修一フィールドキャスター:
インフルエンザがホームからの転落死につながったかもしれないという、ショッキングな事故がありました。
全国的にもインフルエンザの患者が増えており、老人ホームや福祉施設などでは集団感染が相次いでいます。

【先週金曜日(18日)全国推計インフルエンザ患者数 厚労省発表】

12月3~9日:約6.3万人
12月10~16日:約11.8万人
12月17~23日:約31.3万人
12月24~30日:約44.6万人
12月31~1月6日:約58.6万人
1月7~13日:約163.5万人
 

広瀬:
1月17~23日の患者数が、前の週と比べて3倍近く激増しているんです。
都道府県別にみると愛知県が1位で、最新のデータでは愛知県は最多記録を更新したそうです。
要因としては乾燥が続いていることが考えられますが、これからますます患者は増えていくということでしょうか?

木川医師:
そうですね。このような天気が続けば、増え続ける可能性は十分あると思います。

広瀬:
木川医師によると「インフルエンザによる発熱で、意識障害が引き起こされることもある」ということで、中目黒駅での転落事故は、インフルエンザの重症化が関連しているのではないかと考えられています。

【インフルエンザによる意識障害】

・発熱によって脳が炎症を起こし、誤作動してしまうこと
・インフルエンザ発症から2日以内、体温が38.5度以上の時に起こる可能性がある
・症状としては筋力の低下による手足や目の機能低下、思考力も低下し昏睡状態に陥ることも
・対応策としては重症化前に病院へ行くこと、同伴者と一緒に行動すること

 
安藤優子:
意識障害はなぜ引き起こされるんでしょうか?

木川医師:
高熱だけでも意識がもうろうとすることはありますね。
あるいはインフルエンザウイルスが爆発的に増えることで、意識がもうろうとしたりぼーっとするという症状は出ると思います。

安藤:
中目黒駅で転落した女性には何が起こっていたと思われますか。

木川医師:
この時はおそらく高熱だったんではないかと推測されます。
熱が38度以上、40度近くあれば誰でもぼーっとすると思いますし、そういう状況下でこのような場所に行くと危険だと思います。

広瀬:
38.5度以上でこういう症状の出る恐れがあるということですが、意外と低く感じますね…

安藤:
でも平常時の体温が低い方もいらっしゃいますから、38.5度でも40度くらいの負担がかかっている場合もあるかもしれませんよね。

木川医師:
そうですね。人によって体温は違いますから、それは十分に考えられます。

発症5日かつ解熱2日後までは登校不可の一方、社会人からハラスメント報告

インフルエンザウイルスに感染した場合、重症化しないか注意深く観察する必要があるが、インフルエンザと診断された時、どのタイミングで登校・出勤していいかをご存じだろうか。
学校保健安全法によると、インフルエンザは熱が下がった後もウイルスが潜伏している可能性があるので、インフルエンザが発症してから5日経過後かつ解熱から2日経過した後に登校することが可能となる。

重症化を防ぎ、また周囲への感染を防ぐためにも、インフルエンザにかかった時はしっかりと休むことが大切。

しかし、社会ではインフルエンザの知識を持っていない人たちから、心無い言葉を言われることもあるようだ。インフルエンザを理由にしたパワーハラスメントについて、ネットでは次のような声が挙げられている。


【インフルエンザハラスメントの例】

・インフルエンザで休んだ分、休日に無給で出勤させられた
・「寝食を忘れて仕事をするくらいの気合があれば体調を崩さない」などと言われた
・インフルエンザでも仕事を休むことは許されず「マスク2枚重ねで出勤するように」と言われた
・インフルエンザで休むと、有給休暇があるのに欠勤で処理される

これには、スタジオでも驚きの声があがった。

 
安藤:
休日に無給で出勤なんて、違法以外のなにものでもないですよね!?

高橋克実:
「寝食を忘れて…」って、食べて寝なきゃ治らないですからね。

安藤:
「マスク2枚重ねて出てこい」なんて、本当に周りが感染する可能性もありますし…いかに休むことに対して寛容でないかがよく分かりますね。

広瀬:
こういう声って、患者さんの間でも実際に聞かれますか? 

木川医師:
稀ですが、これに似たようなケースを確かにお聞きする事はありますね。

安藤:
とにかくインフルエンザと診断されたら適切な投薬を受けて、寝食をきちんと取ってほしいです。

克実:
風邪は仕方ないですからね。

安藤:
病気で休む時の、その休みにもっと寛容になりたいと、つくづく思いました。

(「直撃LIVE!グッディ」1月24日放送分より)

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