レーダー照射“音”公開し協議打ち切り…日本側「最終見解」も韓国側「謝罪促す」

  • 防衛省“音”公開…継続的に「ピーーー」という高い音
  • 「最終見解」として韓国側との協議打ち切る考え強調
  • 韓国側「実態の分からない機械音」で「謝罪促す」

“照射されたレーダー音”防衛省が公開

防衛省は21日夕方、韓国軍から照射されたレーダー音のデータを公開。主張の食い違いに終止符を打つ決定的な証拠となるのか。

ピーという金属音系の甲高い音。
これは海上自衛隊のP-1哨戒機が韓国の駆逐艦から照射されたレーダーの電波信号を音に変換したブザー音と呼ばれる音声情報だ。

聞き間違いは「絶対にない」

動かぬ証拠として、21日夕方に防衛省が公開した、このレーダー照射音。
かつて外国の艦船から火器管制用レーダーの照射を受けた経験がある、自衛艦隊の元司令官・倉本憲一氏は…

倉本憲一氏:
実際レーダーの音を聞いている人間が、生で聞いている音を出したものだと思う。聞く人が聞いたら明らかにFC(火器管制用)レーダーの音だとわかる。
(実際に哨戒機に乗っていて音を聞き間違えることは?)ありません。間違えることは絶対にない。全然違います。

韓国の駆逐艦に搭載された球体上の火器管制用レーダー「STIR-180」。
実は照射する対象物によって変換される音は異なる。

海上自衛隊の幹部によると、火器管制用レーダーは照射する対象物を追尾し続けるため、一般的には「ピーーー」という高い音が継続的になるという。

それに対して、韓国側が主張する捜索用のレーダーは「ピ、ピ、ピ」。
これはレーダー自体が回転しながら電波を照射するため「ピ、ピ、ピ」という短い音が断続的におよそ10秒の周期で聞こえるという。

比べてみると、2つのレーダー音は明らかに異なることがわかる。

レーダー照射時、駆逐艦に対して交信を試みた哨戒機の乗組員。哨戒機内では通常、電波を音に変換して聞く「ミッションクルー」という乗組員が、どこからレーダーが照射されたか、逆探知を行う。
集められた情報は海上自衛隊の横須賀基地にある「電子情報支援隊」で解析され、どこから照射されたのか断定する。

レーダー照射当時、哨戒機の乗組員が「めちゃくちゃすごい音」と称したその音を、ついに公開した防衛省。

韓国側との協議打ち切る考え強調

決定的証拠ともいえるこの音声記録の公開と同時に「最終見解」を発表し、「相互主義に基づく客観的かつ中立的な事実認定に応じる姿勢が見られない」と韓国側を強く非難。同時に「これ以上実務者協議を継続しても、真実の究明に至らない」として、韓国側との協議を打ち切る考えを示した。

FNNの取材に対し、防衛省の幹部は「これで日本側は打ち止めだろう。韓国が引くに引けないことも分かっているから、日本は大人の対応をする」と述べた。

韓国側「実態の分からない機械音」で「謝罪促す」

その後、午後6時すぎ韓国国防省は会見し、レーダーの音声について、「日時、方角などが分からない、実態の分からない機械音」と指摘し、日本側が実務者協議の打ち切りを発表したことと合わせて「強い遺憾の意」を表明。
その上で、「問題の本質は低空威嚇飛行であり、謝罪を促す」と強調する一方、「日本と安保協力強化のための努力は続ける」としている。


(「プライムニュースイブニング」1月21日放送分より)

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