「チャギントン」5億円で“実車化” 岡山の目玉に!

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「話題.com」。

人気鉄道アニメ「チャギントン」に出てくる車両。

このアニメの世界を忠実に再現して作られた車両が、お客さんを乗せて街を走る。

信号待ちの人が思わずカメラを向け、大人も子どもも、つい手を振ってしまう。

今、岡山の注目の的。

その正体は、赤と青の車体が異彩を放つ、岡山電気軌道の「おかでんチャギントン」。

世界175以上の国と地域で放映されている、イギリス生まれの人気鉄道アニメ「チャギントン」。

いつも元気いっぱいのウィルソンや、力持ちの機関車ブルースターたちが暮らす街が舞台のアニメ。

その「チャギントン」のウィルソン、そしてブルースターを忠実に“実車化”。

3月16日から、実際に子どもたちを乗せて走る。

「おかでんチャギントン」が走るのは、岡山市中心部の路面電車。

1編成2両で、赤のウィルソンと青のブルースターが連結。

これまでに類を見ない路面電車が誕生した。

岡山電気軌道・小嶋光信社長は「(どうしてチャギントンを岡山に?)かわいいじゃないですか! いっぺんに街が、チャギントンの街に様変わりしてくれる。やっぱりこれは、チャギントンでなければできなかった」と話した。

しかも、この電車のデザインを手がけたのは、デザイナーの水戸岡鋭治さん。

これまでも、九州新幹線や豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」など、話題の車両を手がけてきた、まさに鉄道デザインの匠。

岡山出身の水戸岡さんが、地元の新たな観光の目玉になればと、仕事を引き受けた。

デザイナー・水戸岡鋭治さんは、「無謀だと思いましたね。アニメの世界で走っているものを、1分の1の使える電車にするのは、すごく面倒なことがいっぱいあって。ルール違反の形なので、デザイナーとしては一番苦手な世界」と話した。

無謀な挑戦に、ルール違反とは、いったいどういうことなのか。

鉄道デザインの匠(たくみ)が頭を悩ませたのは...。

「チャギントン」の世界を忠実に再現するため、通常の路面電車にはついているサイドミラーが、「おかでんチャギントン」にはついていない。

車などと一緒に街の中を走る路面電車では、通常の鉄道以上に周囲の確認が重要になる。

ところが、アニメの世界では、サイドミラーは描かれていない。

そこで、「おかでんチャギントン」をよく見てみると、車両のいたるところにカメラを設置。

より多くのカメラで安全な運行を確保した。

さらに、キャラクターの印象を大きく左右する目の部分。

通常の路面電車より、「おかでんチャギントン」の運転台は1メートルほど高い。

感覚を研ぎ澄まし、車両を操る運転士にとっては、大きな差。

そのため、運行には専属の運転士が乗務。

衣装にもこだわっている。

しかし、1つだけ再現できないものがあった。

それが、アニメでは描かれていない電車の車内。

たくさんの車両がアニメには出てくるが、車両の中までは描かれていない。

ここは、鉄道デザインの匠・水戸岡さんの腕の見せどころ。

総額は、通常の車両の2倍以上。

およそ5億円をかけて完成した「おかでんチャギントン」。

はたして、子どもたちは満足してくれるのか。

アニメのナビゲーターをしている海老原優香キャスターが、子どもたちと一緒に体験乗車した。

体験乗車した母親は、「子どもの安全とか考えられていて、配慮されているので、楽しめて安全もあるのでいい」と話した。

水戸岡さんこだわりの小さないすとテーブル。

確かに子どもたちのサイズにぴったりだった。

デザイナー・水戸岡 鋭治さんは、「僕たち大人は、子どもたちに最高のものをつくる義務があるが、それがうまくいっていないのが今で、利益を追求したらつくれないけど、プレゼントとしてつくる気持ちがないと、こういう車両はつくれない」と話した。

(岡山放送)