最新調査で見えた“地域別がんのかかりやすさ” …がん罹患率高い県とその理由は?

カテゴリ:国内

  • 厚生労働省が発表した「がん患者数」に関する調査結果
  • “がんにかかりにくい県” 1位は沖縄県 
  • “がんにかかりやすい県” の食習慣にはこんなキケンが…

“がんにかかりやすい県”はどこ?理由は県民の生活習慣に…

17日、厚生労働省は、最新のがん患者数に関する調査結果を発表した。

現在、全国のがん患者は法律により登録が義務化されているため、1年間でがんにかかった人の数(=罹患数)が以前よりも“実態に近いデータ”となっているという。

「直撃LIVEグッディ!」では、この調査に携わった全国がん登録室の松田智大さんをスタジオにお呼びして、がんの罹患率を都道府県別にならべ、地域別の“がんのかかりやすさ”の傾向を調べた。

【がん罹患率が高い県】
1位…長崎県
2位…秋田県
3位…香川県 

45位…長野県
46位…愛知県
47位…沖縄県



松田氏:
このランキングに一喜一憂するんじゃなくて、もう少し長い期間見て、全体的に高い地方はどこなのか把握する方がいいと思います。

がん罹患率を都道府県ごとに分析してみると、“地域による特性”が関係していることがわかってきた。
“がんにかかりやすい県”3位の香川県では…

 
大村正樹フィールドキャスター:
うどんと一緒におにぎりやいなり寿司を食べるという、香川県民のうどんの食べ方は特徴的です。ただ、炭水化物の“重ね食べ”は糖尿病リスクが増すと言われています。松田先生によると、糖尿病や肥満は様々ながんのリスクを高めるということです。


第2位の秋田県では…


大村:
日本海側では、塩味の強い漬物をたくさん食べる傾向にあります。塩鮭にしても、他の県に比べ塩が多めで、(雪が降るため)交通の便が悪く車移動の習慣がついているため、運動不足になりがちということがあるそうなんです。

しかし、がん罹患率1位の長崎県は、これら2県とは少し状況が違うという。
長崎県はカステラの消費量が全国1位だが、松田氏によれば糖分の過剰摂取はがんリスク増加には影響しないというのだ。
 

大村:
県の担当者の方も、どうしてこのような結果になったのか、わからないとのことです。
 
松田氏:
やっぱり肺がんでしょうか。喫煙率は全体でそんなに高くないという風に言っていますが、(長崎県は肺がんの罹患率が)4位ということですので。
タバコは肺だけでなく体中いろんなところに影響がありますので、そのあたりじゃないかなと思いますね。
 

最も“がんにかかりにくい”のは沖縄! 独特の食生活に秘密が?

次に、がん罹患率が低い県の理由を見ていきたい。
がん罹患率第45位と、“がんにかかりにくい”長野県では…


大村:
男性の長寿日本一になりましたけれども、担当者の方に伺うと具体的な理由がわからないということでした。
しかし、野菜の摂取量は全国1位です。県内ではプルーンやブルーベリー、といった、いかにも体に良さそうな果物の生産量が上位で、身近に手に入る。松田さんも、野菜・果物の摂取はがんリスク低減の一因となると指摘しています。他にも長野県特有の健康的な生活習慣も関係しているのではないかということですよね?

松田氏:
そういうことは聞いていますね。なので、県民も医療関係者も意識が高くて、全体的に健康的な生活習慣を作りあげているんじゃないかなと思います。
 

続いて、罹患率第46位の愛知県は…


大村:
県の担当者によると「愛知県には大企業の工場があり、そこで働く人たちは検診に行く習慣がある、健康管理に気を使っているとは思います」ということです。工業労働者が全国1位、商業が全国3位、経済労働者が全国3位ということで、福利厚生などもしっかりしていて、健康診断もしっかり行けるというところもあると思います。健康診断が定着しており健康意識も比較的高いということが、罹患率の低さに繋がっているのではないかと…
 
松田氏:
そうですね、死亡率に関わる部分で検診を受けるのは大切です。その意識の高さもあるかもしれないですね。


そして、最も“がんにかかりにくい”という結果が出た沖縄県は。
 

大村:
担当者の方は「データとしては把握しているが、裏付けのある理由がなく県としては答えられない」と言っています。
ただ、沖縄の食文化は東南アジア的なんです。日本など東アジアでは胃がんが多いのですが、東南アジアでは少ない。松田先生の見立てでも、ゴーヤチャンプルーとかテビチ(豚の足)とか、東南アジアの食文化は胃がん発生率が低くなることも考えられるとのです。

松田氏:
あえて食文化で言えば、こういうところなのかなということです。

安藤優子:
いろんな数値と比較しないと、なかなか分析って難しいかもしれないですよね。
 
大村:
初めてのデータ化ですから、1~3位だからといってこの地域に住んでいてがっかりする必要はまったくないということですよね?

松田氏:
そうですね、一般の方が特別何かに気を付けるという必要はなくて、都道府県の県庁の方がデータを見て、対策をとるということが重要です。


(「直撃LIVE グッディ!」1月18日放送分より) 

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