日本各地に出現する“バンクシー作品” 本物?ニセモノ?専門家に聞いた

  • 港区に突如出現した“バンクシー作品” 果たして真贋のほどは… 
  • 実は日本各地で目撃されている“バンクシー”
  • 専門家「本物の可能性は低い」

日本各地で発見?神出鬼没のバンクシー作品

東京・港区の防潮扉に突如として現れ、「正体不明のストリート系アーティスト・バンクシーの作品ではないか」と騒がれている、ネズミの絵。

その真贋が話題となっているが、実は“バンクシーの作品”は日本各地に出現しているのだ。

「渋谷駅をはさんで、パルコ手前の工事中の壁にあった女の子。本物だったらいいなーと思ったんだけどどうなんだろう?」

「ほぼ消えてますが、大阪アメリカ村のバンクシーのステンシル作品」

ネット上に数多く投稿されている「バンクシーのものなのでは?」という作品の写真。
そのうちのひとつである、東京・恵比寿のアート関連の書籍などを販売する店の壁には、ペンキを持つネズミの絵が描かれていた。

さらに、壁の上部には、バンクシーの作品にあるものとよく似たロゴも。

店の人は「(以前壁に描かれていたものを)私たちで全部消して真っ白にしていた。そのあとに、バンクシーかもしれないネズミが2016年の春から夏あたりにかけて突然描かれてて…」と語るこの絵。

果たして、本物の「バンクシー作品」なのだろうか?
バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授は「バンクシー本人によるものの可能性は低い」と指摘する。

毛利氏:
(確定的なことは言えないが)2016年くらいかなと言われると、それは多分違うかなと思う。東京に来たという噂も聞いていないですし…(バンクシーは)ロゴは最近は使っていないのは事実なんです。

「FAKE」作品も多数…バンクシー本人に直撃も

では、SNSに投稿された他の絵に関してはどうなのだろうか。
毛利教授は、2012年10月に渋谷駅で目撃された女の子の絵についても「(本物とは)違うかなという気がする」とした上で、型紙とスプレーによって残されることが多いバンクシー作品は模倣しやすいものであると指摘する。

毛利氏:
バンクシー作品はすごく人気がある。こうした作品って、結構都内で見ることができると思う。

実際にバンクシーの公式サイトを見てみると「FAKE(=偽物)」と指摘するページが存在した。
では、話題沸騰中の港区のネズミの絵も「偽物」なのだろうか?

バンクシー自身が監督を務めた映画作品を見てみると、絵の描かれた壁のネジの位置まで“港区のネズミ”と一致する作品を発見することができた。

これは、“港区のネズミ”が本物である証拠なのだろうか?
取材班はバンクシーの公式サイトから本人に直接質問をぶつけているが、残念ながら、現在までに返事は届いていない。


(「プライムニュース イブニング」1月18日放送分より)

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