日本初!世界的覆面アーティスト“バンクシー” 作品発見!? 可能性を専門家に聞いてみた…

  • 東京・日の出駅前で世界的アーティスト バンクシーのゲリラ作品発見!?
  • バンクシー本人の作品の可能性を専門家2人に聞いてみた
  • 東京都は保全のため絵の描かれた扉を倉庫に運搬 対応に疑問の声も…

正体不明の芸術テロリスト?

「神出鬼没」「正体不明」世界の各地で“ゲリラ”的に風刺画を描く謎のアーティスト、バンクシー

自分の作品がオークションにかけられることを嫌い2017年10月には、自分の作品が約1億5000万円で落札された直後に額縁に忍ばせたシュレッダーで作品を裁断するという、大胆すぎる仕掛けで世界を“アッ”と言わせた。

東京 ゆりかもめ日の出駅近くに

そんなバンクシーが描いた可能性がある絵が、今回見つかったのは東京・港区のゆりかもめ日の出駅前。
東京都が所有する防潮堤の一部分だ。

描かれていたのは「傘とカバンを持つネズミ」。年末に都民から情報が寄せられ、その後、東京都も存在を確認していたという。

これまでもネズミをモチーフとした絵を世界中で描いてきたバンクシー。今回、東京で見つかった絵がバンクシー本人が描いたものなら“日本初”となる。果たして、この絵は本物なのか?

専門家の見解は?

バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授と、バンクシー本人を直接取材したことがあるライター・翻訳家の鈴木沓子さん、2人の専門家に聞いてみた。

バンクシー本人を直接取材したことがあるライター・翻訳家の鈴木沓子さん:
作品を見た感じでは、ほぼ本人の作品ではないかと思います

バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授:
率直なところでバンクシーの作品である可能性が高いんじゃないかと思っています

二人の専門家は口をそろえて“本物”の可能性が高いとした。
実はバンクシーの作品集を見てみると、向きは逆だが今回の絵とほぼ同じ絵が掲載されている。

バンクシー本人を直接取材したことがある鈴木沓子さん:
バンクシーはネズミの存在に自分を投影して、あちこちで描いている。

極秘来日していた可能性も!

今回の絵が本物だとしたら一体、いつ頃書かれたものなのだろうか?
鈴木さん曰くあくまで噂の域を出ないが、2000年代前半にバンクシーが日本に来ていたのでは?という話があるという。

しかも、当時再開発が進められていた東京の湾岸地区はバンクシーの活動テーマと深くかかわっているという

バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授:
都市の中で忘れ去られている人とか、都市の中で嫌われている人をあえて可視化していくというか…ああした再開発の地域で消されていっているものとしてのネズミかなっていう気がします。

通行人に気づかれることなく東京の片隅にたたずんでいた今回の絵。
しかし1月16日、東京都は保全のため絵が描かれた部分を扉から外し、都が管理するため倉庫へと運んでいたのだ。

絵を扉から取り外す前に現地を視察した小池都知事はツイッターで

小池百合子都知事
あのバンクシーの作品かもしれないカワイイねずみの絵が都内にありました!東京への贈り物かも?カバンを持っているようです。

小池百合子都知事:
バンクシーの作品ではないかということで、まだ真贋の方は定かではないという状態です。その確認のためにも その(本物の)場合は保全することも必要かなということで…

しかし、専門家は今回の東京都の対応について、慎重にすべきだったと指摘する。

バンクシーに詳しい東京芸術大学の毛利嘉孝教授:
バンクシーの作品が外にあるというか、どこに置かれているかは結構、大事なんですね。バンクシーの作品である可能性があればもうちょっと慎重に、そこにある意味を考えたほうがいいかなと、思いました

バンクシー本人を直接取材したことがある鈴木沓子さん:
ストリートアートはストリートで生きているものなので…元々あった場所に戻して、市民の皆さんが鑑賞できる機会があればうれしいと思います

(プライムニュースイブニング 2019年1月17日放送分より)

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