“生涯未婚”時代でもオタクの成婚率は上昇!? 日本初の「オタク専門結婚相談所」に秘訣を聞いてみた

カテゴリ:暮らし

  • 3年連続で成婚最優秀感謝状を日本仲人協会から授与
  • 婚活パーティーや合コンではなくお見合い形式
  • 「オタクは高学歴が多く、婚活を受験やゲーム感覚で取り組んでもらう」

毎月2組以上を成婚

少子高齢化が叫ばれて久しい昨今。総務省統計局の国勢調査によると、2015年における生涯未婚率は男性が23.4%で女性が14.1%と、ともに過去最高となっている。

ちなみに、調査を始めた1950年は、男性が1.5%・女性が1.4%だった。それが今となっては男性の約4人に1人が、女性の約7人に1人が生涯独身というデータになっている。

そんな中、ミューコネクトという結婚相談所の成婚数が著しく、2016年に設立以来3年連続で成婚最優秀感謝状を日本仲人協会から授与されたという。しかもこのミューコネクトは、ただの結婚相談所ではない。日本で初となる“オタク専門”の結婚相談所だ。

「オタクは結婚できない」「オタクは結婚不適格者」などのイメージを払拭し、異性が苦手の代表でもあるオタクや腐女子でも、婚活の成果が出るということを証明したのだ。

ミューコンタクトは、人と接することが苦手なオタクでも効率的な婚活が行えるように、婚活パーティーや合コンではなく、お見合い形式の婚活法を採用している。

お見合いという1対1の場で、オタク同士お互いの趣味を認め合うことはもちろん、オタクではない“非オタ”に対しても、自身のオタク趣味を認めてもらうことのできる婚活を提案しているという。

また、“結婚=ゴール”という考えではなく、結婚後の将来を見据えた婚活を提案することにより、入会から1年以内に成婚する会員が多く、毎月2組以上が成婚しているとのこと。

成婚までの流れ

結婚希望者はどのように入会し、成婚へと至るのか。そのシステムに秘密があるのか、まずは流れを見てみよう。

Step1. 面談
入会する前に、簡単なプロフィールの記入・婚活希望者の性質や要望などを踏まえた婚活プランの説明のため、2時間程度の面談を行う。

Step2. 入会
面談時に提案した婚活プラン及びサービス内容に納得できた場合は、入会の手続きに進む。入会して8日後から婚活を行うことができるようになる。

Step3. コンサルティング
結婚希望理由、将来のパートナーとどんな未来を過ごしたいか等、結婚後の未来を見据えた婚活を提案。「結婚はゴールではなくスタート」をモットーに、コンサルタントが長所や短所を見出し、時には厳しく指導。

Step4. お相手探し
入会手続き後、会員専用のIDとパスワードを発行、実際に婚活へ。お相手との間には必ず仲人が介してやり取りするため、お見合いの相手と直接接触することはなく、女性にも安心。お見合い相手が定まったら、互いの仲人が日程を調整する。

Step5. お見合い
仲人立ち合いのもと、お見合いへ。時には会員の身だしなみを整えたり、希望の場合は2人の話が盛り上がるまで同席も。独自のお見合い規程があるため、お見合い当日にお相手が来なかったり連絡が取れない等のトラブルの心配はない。

Step6. 交際
「デートではどこに行けばいい?」「何を着てけばいい?」交際後の悩みもコンサルタントが全力でサポート。

Step7. 成婚
成婚が決まったら終わりではなく、ご両親や親族への挨拶マナーなどもしっかり指導。婚約・結婚指輪・式場・新婚旅行まで、リーズナブルな価格で提案も可能。


一通りの流れを見てみたが、普通の結婚相談所ととりたてて変わっているようなところは見当たらない。
では、生涯未婚率の増加が嘆かれているこの時代に、どうやって成婚率をあげているのか。名古屋を中心に東京・大阪でも会員数を伸ばすミューコネクトの代表、横井陸智さんにお話を聞いてみた。

「婚活はゲーム感覚で」

ーーオタクとは主に何オタクを指している?

特に、オタクという縛りはありません。アニメ・アイドル・ジャニーズなど、趣味に情熱を注いでいる方や、その趣味を他者(異性)に理解されにくい方を表しています。縛りはありませんが、私がアニオタのせいか、アニオタの人が多いです。


ーーオタクではない人も会員になれる?会員数と男女比は?

なれます。1割の“非オタ”と呼ばれる人も活動しています。
会員は男性6:女性5で、約150名ほどいます。時々、女性が多くなる時もあります。


ーー成婚率が高い秘訣は?

恋愛や感情表現に頼らないこと。期間を決め、計画的でシステマチックな婚活を提案しているからです。オタクは高学歴の方が多く、婚活も受験感覚、ギャルゲー・乙女ゲー感覚で挑むようにしています。苦手な感情表現や恋愛に頼るとストレスが多く、婚活は長続きしませんが、受験やゲーム感覚の方がやりなれている為、メンタルの影響が少ないからです。

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ギャルゲーとは「ギャルゲーム」、乙女ゲーとは「乙女ゲーム」のことで、それぞれ2次元の魅力的な異性の好感度をあげていき恋人にするという、恋愛シミュレーションゲームのようなものだ。
婚活を“ゲーム感覚”というと、ちょっと聞こえが悪いが、そこにオタクならではの成婚率を上げるカギがある気がするので、もう少し詳しく聞いてみる。

“噛めば噛むほど味が出る”婚活を提案

ーー「恋愛や感情表現に頼らない」とは?

オタクは、非オタより恋愛や感情表現が苦手です。それは彼らの性格でもあります。 今まで恋愛をしてこなかったオタクが婚活のために 「恋愛や感情表現を豊かにしろ」ということは難しく年数もかかります。運動不足の人にボクシングをさせる様なものです。

オタクは基本恋愛体力がありません。学生時代に鍛えていないからです。
フラれて恥をかき恋愛が嫌になった性格や恋愛する時間を、趣味や勉学にあてていた為でもあります。 戦後の経済成長ぐらいから「恋愛=結婚」という構図が出来上がってしまい「恋愛できない人は結婚できないという」考え方が 平成最後になっても蔓延しています。
 
但し、結婚は違います。元々は結婚は、恋愛なしでもできていました。「お見合い」がそうです。 恋愛は「好き」の100%から始まり減点法で相手の価値を下げていきますが、お見合いは「興味あるから好き」0%またはマイナスからのスタート、加算法で相手の価値が増えていきます。 
オタクには、恋愛の様な100%の完成体ではなく、見た目が地味だがが噛めば噛むほど味が出るスルメの様なそんなお見合いの様な婚活を提案しています。 そのようなことから実は恋愛や感情表現が苦手でも結婚できるのです。

ーー「婚活をゲーム感覚で挑む」とは?

乙女ゲーやギャルゲーは、数ある個性的なキャラクターと恋愛するというRPGゲームです。
内容的には、色々な乙女ゲーなら男性キャラ、男性なら女性キャラと接触し、うまく行きそうなキャラクターと恋仲になりエンディングへといった内容が多いです。 
お見合いがそれに当てはまります。数ある異性の中から数名お見合いしお付き合いしていく方法です。ゲームでは、キャラクターを天秤にかけることもできます。当会は、交際していてもお見合いを受けることができ1ヶ月程度なら同時進行することができます。 

そんなことからお見合いはギャルゲーや乙女ゲームに似ているところがあり、ゲームに慣れ親しんでいるオタクには向いていると思います。 オタクは、普通の人よりか本に慣れ親しみ、知識も豊富です。
ゲームや本などで自然に戦略的思考を知識を持っています。 その為、ゲーム感覚と戦略的な思考で展開する婚活の方がストレスなく婚活できるのです 。

結婚したい人ががむしゃらに婚活すればいい

ーーそもそも、オタクの結婚が厳しいと言われるようになった理由は?

オタクと言われる人は、並外れた集中力を持っているため、声をかけられても集中しているせいで聞こえなかったり、話をすることができなかったりします。他者から「コミュニケーションが取れない」と判断され、陰湿に見えたり、着るものや身の回りのものにしても気にかけない。そんなところから、他人や異性への乖離が始まるのだと考えます。

・話ができない
・陰湿に見える
・身なりがきちんとしていない


などのマイナスイメージが、“オタクはモテない=結婚できない”と言われる由縁ではないでしょうか。 


ーー生涯未婚率が過去最高といわれているが?

国や行政がどれだけ手をかけようとも今後、人口増加はありえないと私は思っています。AIの進化などで人が介在する所がなくなりますし、人口を増やしても、AIに仕事を取られ失業率が増え、確実に格差社会になります。人口が減ったとしても、結婚をしている人・していない人で、人生の格差ができてきます。 

当会は結婚がゴールではなく、始まりと言うことを伝えています。「どのように人生の荒波を越えていけるか?」婚活で挫折するなら、結婚は諦めた方がいいと伝えています。結婚は、このような社会変化に立ち向かうための、一つの手法だと私は思います。

簡単に言いますと、進学するか?しないか?そんなノリで考えてもらえれば良いと思います。結婚したい人ががむしゃらに婚活し、結婚すればいいと思うのです。

ーーちなみに、成婚後の離婚率は?

今のところ、そのような報告はございません。


生涯未婚率が増加する中、感情表現に頼らず、あえてゲーム感覚で婚活をすることで成果をあげている“オタク専門”の結婚相談所。
このやり方がマッチしたこともあるだろうが、むしろ、何かの趣味に熱中しているオタクの方が魅力的に見える、という希望的観測も大いにあり得るだろう。おまいら、大志を抱け。


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