「アニメツーリズム」で企業がタッグ 訪日客取り込みへ

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聖地巡礼を全国的に盛り上げる。

現れた金色のプレートは、アニメの聖地と認定された証し。

出版IT大手「KADOKAWA」が入るビルで行われた、アニメ聖地88の一番札所のオープニングセレモニー。

アニメ聖地88とは、官民が連携して設立した社団法人アニメツーリズム協会が世界のアニメファンの投票を基に、訪れてみたい日本のアニメの聖地を88作品135地点選定したもの。

山梨・身延町を舞台に女子高生たちがキャンプを楽しむアウトドア系アニメ「ゆるキャン」や「エヴァンゲリオン」で要塞都市のモデルとなった神奈川・箱根町。

ドラマ化もされ、人気となった「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」。

その舞台となった、埼玉・秩父市も選ばれている。

また、空の玄関、成田空港はキャラクターグッズのガチャコーナーが海外からのアニメファンを聖地へといざなう拠点となっている。

この取り組みの狙いは、アニメをきっかけとした経済効果の拡大で、アニメに関心を持つ訪日外国人客を取り込みたいとしている。

アニメツーリズム協会の富野由悠季会長は、「今、海外からのお客さまが本当に増えてきた。アニメツーリズム協会の運動方針としては、なるべくいらっしゃる方を日本中各地に広く行き渡るようにしていきたいという野心がある。そういう突破口として、アニメというものが利用できればいいんじゃないかと」と述べた。

聖地の1つに選ばれた、埼玉・飯能市をPRするのは、中高生山ガールを描いた人気作「ヤマノススメ」。

作品の中で登場するお寺の境内には、ファンが書き記した絵馬も並び、コンビニにはファンが持ち寄ったというグッズが店を埋め尽くすほどに並んでいる。

店の売り上げにも変化をもたらしたという聖地巡礼。

訪日外国人は、2018年は3,000万人を突破。

年々その数は増えていて、観光庁のまとめでは、映画やアニメのゆかりの地を訪問した人はおよそ5%。

さらに、次回訪問したいと答えた人は、およそ11%にのぼっている。

アニメツーリズム協会の鈴木則道専務理事は、「アニメツーリズム協会は聖地になっている作品の権利を持っている方々と、聖地とされる地域の方々、そして会員の企業の方々をうまく結ぶつけて、地域振興やインバウンドの役に立つような事業のビジネスマッチングができれば非常にいい」と話した。