生き残りかけ…“現金”扱わない銀行店舗が拡大

カテゴリ:国内

  • 三菱UFJフィナンシャルグループはタッチパネルで受付、テレビ電話で取引相談
  • あおぞら銀行は4月から、自由が丘店での窓口の現金取り扱いを終了
  • 事務コストを削減し、相談機能を強化

タッチパネルで受付、テレビ電話で取引相談

銀行を訪れる人が減少する中、店舗サービスを見直す動きが加速している。
客を案内するコンシェルジュに、タブレットが並んだ空間。

三菱UFJフィナンシャルグループの次世代型店舗

16日、三菱UFJフィナンシャルグループは、東京都でオープンする次世代型店舗を報道陣に公開した。
この店舗では、タッチパネルを使って受け付けができるほか、テレビ電話で取引の相談が可能。

さらに、公共料金などの納付書を読み込むと、その場で現金を納付することができる機械もある。

税金や公共料金の支払い機

税金や公共料金の支払いは、専用の機械で納付書を読み取るだけ。
書類の記入や窓口に並ぶ手間を省くことができる。

三菱UFJでは、2016年までの10年間で、銀行の来店客数がおよそ4割減少した一方、ネットバンキングの利用者数は、5年でおよそ4割増加した。

三菱UFJのネットバンキング利用者数

あおぞら銀行が自由が丘店での窓口現金取り扱いを終了へ

こうした状況は、ほかの銀行も同じで、各行では店舗改革が進められている。

あおぞら銀行は、閉店後に行う現金管理作業を削減するため、2019年4月から、自由が丘店での窓口の現金取り扱いを終了する。

あおぞら銀行フィナンシャルオアシス自由が丘・浅見剛所長は、
「現金を取り扱うには時間がかかる。その時間を相談やコンサルティングの時間に充てるというのが狙い。自由が丘での取り組みについて、お客さまの声を聞き、状況を見て、今後、ほかの店舗でも広げていく可能性はある」と話す。

ほかの支店や提携する銀行のATM(現金自動預払機)においては、現金の出入金が行えるという。

あおぞら銀行フィナンシャルオアシス自由が丘店

長引く低金利で、収益環境が厳しさを増す銀行各社。
生き残りをかけた店舗改革は、ますます加速していきそうだ。

事務コストを削減し、相談機能を強化

経営コンサルタントの森田章氏は、
「異次元緩和を通じてマイナス金利が続いていることから銀行にはコスト削減の圧力がかかっている。支店もかつては預金を集めれば、それを貸し出しに回して利ザヤを稼げたがそれが通用しなくなってきた。預金を集める拠点だった支店がその役割を終えようとしている。事務作業のコストをデジタル技術で削減しながら、相談機能を強化していく。また、店舗に来なくなる客との関係をスマホなどを使ってどう強化するかが課題」と話す。

(「プライムニュース α」1月16日放送分)

プライムニュース αの他の記事