「仏の顔も三度まで」“常識外”な韓国側の説明に自民党は我慢の限界か  自衛隊・哨戒機に対する韓国海軍のレーダー照射問題

カテゴリ:国内

  • 自民党の会議でレーダー照射問題での韓国批判相次ぐ
  • シンガポール協議での韓国側の主張などに疑問の声
  • 経済制裁など強硬対応求める声高まる

自民党は1月16日、韓国軍の駆逐艦による自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題を議題にした、国防部会・安全保障調査会の合同会議を党本部で開催した。冒頭、山本国防部会長は、度重なる韓国側の主張に対し、「仏の顔も三度までだ」と述べ、党として政府に対し、韓国への厳しい対応を迫った。

自民党 国防部会・安全保障調査会合同会議(1月16日)

また、会議の中では、先日シンガポールで行われた日韓の防衛当局者による協議の内容を非公表とすることで両国が合意していたにも関わらず、韓国側が突如として詳しい内容を公表したことを受け、防衛省が16日午前に韓国の駐在武官を防衛省に呼び出し抗議したことが明らかにされた。

このシンガポールでの協議の中で日本側は、自衛隊機は国際民間航空条約の規定である高度150mを遵守して飛行を行っていたと主張したが、韓国側は哨戒機の高度が150mであったことは認める一方で、「軍用機なんだから3マイル(=4.8㎞)は距離をとるものだ」と主張した。

これについて、山本国防部会長が「韓国は軍用機なんだから3マイル距離をとるものだといったが、3マイルは4.8キロ。常識外なので言っている意味が分からない」と厳しく批判した。

自民党・山本朋広 国防部会長

会議ではさらに、自衛隊も海上保安庁も韓国軍が捜索していたとする北朝鮮漁船からの救難信号を確認していないことをめぐり、「(北朝鮮漁船の)違法操業を韓国海軍がほう助しているのでは」と、韓国軍の行動に疑問を呈する声すら上がった。

そして「彼ら(韓国)に痛みの残る対応をしてもらわないと筋が通らない」などと、政府に、韓国側への厳しい対応を求める意見が相次いだ。

ある自民党議員は、根拠の乏しい主張を繰り返す韓国側に対して日本政府の対応が後手に回っているのではないかと指摘し、「自民党政権に対する不信、参院選も控える中で、(政府の適切な対応が)何もないじゃないかと返ってくる可能性がある」と危惧している。

政府は今後、韓国側に対し、レーダーに関するデータの交換を求めるなど、照射の事実を認めるよう引き続きはたらきかける姿勢だが、経済制裁などの強硬な対応を求める自民党内の声は、さらに強まる可能性がある。

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