住宅街に“珍客”現る どこから来たの?

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東京都内の住宅街に現れた「ミミズク」。

目撃情報が相次いでいるが、いったいどこにいるのか探してみた。

19日のお昼すぎに、東京・杉並区で撮影された映像。

カラスの鳴き声が聞こえる住宅街で、家のひさし部分にフクロウのような鳥がとまっている。

そこに、網を持った男性が近づくが、飛び立ってしまった。

飛び立っていったこの鳥と同じ個体とみられる映像は、ほかにも。

道路にとどまる姿は、一見、猫のようにも見える。

別の映像では、周囲を見回すように首をグルグル。

実はこの鳥、12日ごろから杉並区のJR阿佐ヶ谷駅周辺で目撃され、話題となっている。

気になる種類は、山階鳥類研究所自然誌研究室専門員の平岡考氏によると、断定はできないものの、「ベンガルワシミミズク」の可能性があるという。

成長すると、体長は50cm前後、体重1kg以上になるという、ベンガルワシミミズク。

フクロウの中でも大型に分類される種類で、餌は主に、ネズミなどの哺乳類が中心だという。

実は、杉並区で目撃されているこの鳥も、繁華街に生息するネズミなどを食べて生活していると思われている。

目撃者は「ちょうどこの木のあたりなんですけど、ちょうど飛んでいく瞬間でした」、「『猫かなー』と思い近づいたら、ミミズク」などと話した。

専門家によると、ベンガルワシミミズクは、インドなどの山岳地帯の森林に生息していて、自力で海を渡ってくる可能性はないという。

さらに、山階鳥類研究所自然誌研究室専門員の平岡考氏は「野生のフクロウ類はこんなに人間を近寄せることはしないので、この鳥は飼育されていたことが強く推測されると思う」と話した。

都内のペット専門店によると、大人のベンガルワシミミズクは、およそ50万円で販売され、飼育の許可もいらないことから人気だという。

このミミズクも、どこかで飼育されていた鳥なのだろうか。

もし、そうだとしても、むやみに保護はできないという。

動物法にくわしい鈴木智洋弁護士は、「鳥獣保護法という法律があり、野生の鳥類とか哺乳類に属する動物を捕獲することを一般に禁じている法律がある」と話した。

違反した場合、1年以下の懲役、または100万円以下の罰金となる。

鈴木智洋弁護士は、「現在、飼い主の管理を離れて、常時もっぱら野生動物を捕食して生息している、そういう状態を“野生”といいます」と話した。

今回の場合も、逃げた鳥が自力で餌を取っていた場合、野生化したとみなされ、捕獲には都道府県の許可が必要になるという。

杉並区は、この鳥が逃げ出したペットだとしても、今のところ、特に対応する予定はないとしている。