悩みはお金…そんな若者の節約術1位は「シャンプーの詰め替え」!? 効果のほどを専門家に聞いた

カテゴリ:暮らし

  • 調査を行った約半数の若者が「お金に悩んでいる」と回答
  • 節約のために意識して行動してることの1位「シャンプーの詰め替え」を検証
  • 専門家が教える節約術「とにかくお米を炊く」「決済方法を見直して」

平成最後の成人の日も終わったが、今どきの若者がどんなことで悩んでいるかという調査結果が発表された。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が行った「若者のライフスタイルに関するアンケート調査」によると、若者がいま悩んでいることの1位はずばり「お金のこと」だった。(2018年12月21日~26日にかけて、全国の18~24歳の男女1,502人を対象にインターネット調査)

実に49%の若者が「お金のこと」と回答しており、次いで「仕事・就職のこと」(46.1%)、「今後の未来のこと」(43.7%)となっている。(複数選択あり)

カルチュア・コンビニエンス・クラブ調べ

消費税増税反対は約半数

過去4年の調査で初めて「お金」が1位になったというが、その背景の一つとして考えられるのが、10月に実施される消費税の増税だろう。
現在の8%から10%へ引き上げられることについて聞いたところ、「増税に反対である」(48.3%)「増税に賛成である」(21.8%)「どちらでもない」(29.9%)となり、半数近くの若者が消費税増税に反対と回答した。

その理由について自由回答で答えてもらったところ、
・使われ方が不透明
・出費が増えて苦しい
・景気が悪化する

といった回答が多かったとのこと。

また、増税に賛成派の意見としては「仕方がない」「やむを得ない」など、どこか諦めたような回答が多くあった。

カルチュア・コンビニエンス・クラブ調べ

節約のために意識して行動していること

続いて、そんな若者たちの「節約意識」についての調査結果を見てみよう。お金のことで悩んでいる若者たちは、普段からどれくらい節約を心掛けているのだろうか。

「意識して行動をしていることは?」という質問に対し、最も多かった回答はなんと「シャンプーなどの詰め替え用を購入する」(58.1%)だった。ちなみに2位以下の回答は以下の通り。(複数選択あり)

・電気をこまめに消す(54.8%)
・水を流しっぱなしにしない(53.4%)
・ごみの分別(42.9%)
・冷暖房の設定温度を適温にする(35.5%)

カルチュア・コンビニエンス・クラブ調べ

確かにボトルで買うよりも安価なシャンプーやリンスの詰め替えパックだが、節約といってもそう頻繁に買うものでもない。数か月に1回程度だろうか。

そう考えると、電気や水など毎日使うものを抑えて1位というのは少し意外な結果だったと言わざるを得ない。果たしてどのくらい節約になっているのか?
節約アドバイザーの和田由貴さんと、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに専門家としての見解を聞いてみた。

詰め替えよりボトルがお得な場合も…

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ーーシャンプーの詰め替えパックは、ボトルを買うより節約になる?

和田さん:
ボトルを定価で購入する場合は詰め替えの方が安くなると思いますが、セールなどで購入する場合は、ボトルの方が安くなります。理由は以下の2つです。

・詰め替え用はあまり特売にならない
・ボトル売りの方はその商品を購入した後、次回以降も詰め替えを買って、リピーターになってほしいというメーカーの思惑があるため、かなりの安値で売られることが多いため


最近はスーパーやドラッグストアのPBなどで安価な詰め替えがよく出回っていますので、これらを利用するのが一番安くなるのではないかと思います。


風呂内さん:
これは、はっきり言ってしまいますと、ボトルを買った方が安いケースも多々ありますね。といいますのも、企業側が消費者に繰り返し使っていただきたいため、ボトルタイプの価格を落とす場合があるためです。
また、ボトルと詰め替えパックの内容量につきましては、各メーカーごとに異なっているので何とも言えません。表示の仕方もそれぞれで、「何リットル」だったり「何回分使える」などです。


残念ながら、専門家2人とも詰め替え用を買ってもらいたい企業側の戦略で、ボトルを買った方が安いケースもあるという見解だった。ただ余分なゴミが減るのでエコなことは間違いない。
出鼻をくじかれてしまったが、せっかくなのでその他の日常的な節約術についても聞いてみた。

「とにかくお米を炊く」「決済方法を見直す」

ーー今の若者がすぐに実践できる、日常的な節約術は?

和田さん:
食費を抑えたいなら、とにかく“米を炊くこと”です。米を炊くことで外食の抑止になり、もしコンビニなどで買って済ませる場合も総菜のみで済むので、弁当などを買うより節約になります。昼食も弁当を作るのが面倒であれば、炊いたご飯だけでもタッパーに詰めて持っていくようにすると良いです。

同じく、マイボトルにお茶やコーヒーなどを入れて持ち歩くのも良いと思います。飲み物代はチリツモで、かなりコストがかさみます。また、今の季節であれば、暖房費節約に電気ひざ掛けを利用するのがおすすめです。

一人暮らしならば部屋全体を温めるエアコンなどを常時使うより、直接体に巻いたりして使える電気ひざ掛けが効率的。敷いたり掛けたり体に巻いたり、いろいろな使い方ができ、洗濯機で洗うこともできます。

電気代は1時間0.5円程度、お値段も3千円くらいで売ってるので経済的です。

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風呂内さん:
ずばり「決済方法を見直すこと」です。昔はカードだと、クレジットカードくらいしか選択肢がありませんでしたが、今ではプリペイドカードやデビットカードがあります。それらは、様々なポイント還元サービスがありますので、現金支払いよりも断然お得になります。

また、クレジットは後払いで、使ってから口座残高が分かるまでに時間がかかりますが、後者はすぐに残金がわかります。今の経済状態がしっかりと目に見えることで、節約意識が変わってきます。

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先ほどの調査でも「マイボトルを持ち歩く」という若者が約2割いたが、こういった様々な日常の節約術がチリツモになっていくのだろう。そして消費者心理に大きく影響すると思われる消費税増税にあたってやるべきこと・やらない方がいいことについても教えてもらった。

「買いだめはしない方がいい」

ーー消費税の増税は、どれくらい節約に影響を与える?

和田さん:
8%の時と比較して計算がしやすいので、増税後は物を買うときに消費税の存在を強く意識して財布のひもが固くなる消費者が増えると思います。今回は2%だけの増税なので、増税前によくある爆買い的なことも今回はあまり起 きないのではないかと。

結果、景気は冷え込むと思いますし、節約意識が強くなるご家庭がより増えるのではないでしょうか。


風呂内さん:
まず、月の支出の中で、“税金のかかるもの”“かからないもの”を、しっかりと理解することが重要です。例えば、月収20万円で家賃6万円のところに住んでいる場合、家賃の6万円は増税前も後も変わりません。

大事なのは残りの14万円です。10月に消費税が8%から10%へと上がるので、その差は2%です。14万円ですと、2800円余計に消費税として支払う計算になります。これを年間にすると、増税前より3万3600円の税金がかかってきます。このような順序で自分にとっての、消費税増税の影響額を確認することができます。


ーー増税前に日用品・食品など買いだめしておいた方がいい?

和田さん:
日用品や食品など値段が流動的なものは、販売価格2%分の変動など常にあるので、消費税だけを意識しても意味がありません。また、これらの物を買い置きをすると、たくさんあるからと無駄に使う(無駄に食べる)などを招くので、逆に浪費につながります。

特に嗜好品のようなもの(アルコールや菓子・カップ麺など)は、なければ消費しないのに、買い置きがあれば食べてしまうということが起きがち。買いだめはしない方がいいです

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風呂内さん:
はっきり言ってしまうと、「まとめ買いで得をするのは難しい」です。仮に、「1個150円のところ、3個買うと300円」となっていても、一人暮らしの場合、日用品にしろ食品にしろ消費量は当然少なくなってきます。

歯磨き粉で考えますと、今あるものを使い切ってしまったら終了の時と、ストックを買いだめしてる時で、意識が違ってくるのではないでしょうか?予備や残数が目に見えると、ギリギリまで使わずに捨てがちになってしまいます。

また、増税により売れ行きが落ち込みますと、企業側が増税前よりも割安なセールをする可能性も大いにあり得ます。増税前だからといって、日用品や食品の買いだめ・まとめ買いをすることはおすすめしません。

ただ、増税前に買うべきものとしてあげるなら、以下の例があげられます。

・価格変動しにくいもの
・消費期限が長いもの(焦ってたくさん使うなど起こりにくい)
・高額なもの(2%の影響が金額に直しても大きい)
・通勤、通学などの定期券。テーマパークの年間パスポート、iPhoneなどブランドが価格コントロールを厳格に行っている商品

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ーー若者にありがちな、間違っている節約術は?

和田さん:
食は体を作ります。食事を疎かにすると、後に絶対後悔するので、バランスよくきちんと食べること。節約はそれができた後、考えることです。「お金がないから節約しよう、お給料が入ったから贅沢しよう」みたいな刹那的なことをしていたら、いつまでもたまりません。

今持ってるお金で、どうやりくりするかという短いスパンで節約を考えず、月の収支、さらには年間の収入と支出のバランスをしっかり把握することです。

風呂内さん:
先程のまとめ買いについての注意点と通じるところですが、セットに惑わされないことです。例えばハンバーガーとジュースだけが欲しいのに、数100円プラスするだけでポテトがついてくると、とてもお得なように思えるかもしれません。

もちろんセット内容がすべて欲しいものであれば、損はありません。基本的には値段が安かったとしても、欲しいと思っていないものにはお金を払わない意識を持つことも大切ですね。



若者の恋愛はコスパ重視若者の4割が忘年会に参加したくない等、何かと話題になる今どきの若者だが、こうした節約術を使ってもらって、お金の悩みは少しでも減らしてもらいたいものだ。