贈賄疑惑が浮上するJOC竹田会長が会見…冬季五輪招致への影響は?

カテゴリ:国内

  • 「仏当局と全面的に協力。潔白を証明すべく全力を尽くす」
  • 30分予定の会見が約7分で終了…会場は一時騒然とした
  • 札幌市が招致を目指す2030年の冬季五輪への影響はあるのか…

東京オリンピック・パラリンピックの招致をめぐり、贈賄疑惑が浮上しているJOC日本オリンピック委員会の竹田恒和会長。

外国人記者も含め、報道関係者が詰めかけた中、15日に記者会見を行った。

会見は約7分で終了…

フランスの司法当局が本格的な捜査を始めたという竹田会長への疑惑。それは、2013年に開催が決定した東京への招致について。

招致委員会は、シンガポールのコンサルタント会社に「アジアや中東地区での招致PRと情報収集」を依頼し、2億3千万円を支払った。フランス当局はその大金の行方に注目。

コンサルタント会社の代表から友人を経て、当時、国際オリンピック委員会で、開催都市決定の投票権を持っていたIOC委員に賄賂として渡ったとみて捜査を進めているという。

この疑惑について竹田会長は「支払いはコンサルタント業務に対する適切な対価であったと結論付けております。私自身、『ブラック・タイディングス社』との契約に関し、いかなる意思決定プロセスにも関与していません。今後、私は現在調査中の本件について、フランス当局と全面的に協力することを通じて、自ら潔白を証明すべく全力を尽くして参ります」と話した。

そして、自分の発言が終了すると席を立ち去ってしまった。30分の予定時間ながら会見は約7分で終了。しかも、質疑応答がなかったことから会場は一時騒然とした。

冬季五輪の招致に影響は?

戦後間もない1947年に、旧皇族の三男として生まれた竹田会長は、天皇陛下の「はとこ」にあたる。1972年のミュンヘンと76年のモントリオールオリンピックに馬術の選手として出場、2001年にはJOCの会長に53歳で抜擢される。

ともに働いた元JOCの春日良一氏は「(当時は)若い会長を求める傾向にあったため、竹田さんしかいなかった。反対の声もあったが、光栄に思って努力していた」と話した。

2012年のロンドンオリンピックを前にした結団式では、マイクの前に立ち日本の選手たちを鼓舞した。その結果、当時日本の最多メダル数となる38個を獲得。翌年には2020年の開催地を見事、東京へと招致した。

しかし、東京オリンピックの開催が1年半後に迫る中、浮上した今回の贈賄疑惑。フランスの司法当局は起訴するかどうかを判断する「予備審問」を開始した。

予審の期間は1年との規定があるが、延長も可能で、その後起訴されれば、通常約9か月から1年で裁判が行われる。

違法性について判断が長期化すると、気になるのは2023年までに開催都市が決定する2030年の冬季オリンピック。日本からは札幌市が招致を目指しているが、今回の疑惑による影響はあるのか。

早稲田大学スポーツ科学学術院の原田宗彦教授は「今回の事件もまだ何も決まってない段階ですので、直接的な影響は全くないと思います。ただ、予審段階で訴追されるかどうかが分かれ目になると思いますが、いろいろな意味で襟を正さなければいけないというのはあります」とした。

(「めざましテレビ」1月16日放送分より)

ミッション 東京2020の他の記事