「これ置けるかな?」が無くなる! “実物大の家具”をARで表示できるアプリが便利すぎる

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  • もうメジャーは必要なし?実物大の家具をARで表示できるアプリが登場
  • 数値をドラッグするだけで入力OK 
  • 開発者「見たことないモノもAR通してイメージして」

“バーチャル家具”で模様替え楽々のアプリが登場

年末の大掃除で綺麗になった部屋には、新しい家具を迎えたいもの。

大きめの家電や家具などもインターネットで購入する、という人も多いだろうが、いざ買ってみたら置きたい場所に入らなかった…なんていう経験はないだろうか?
「きっちりサイズを確かめてから買います!」という人も、搬入する際に置きたい部屋のドアを通らなかった、廊下でひっかかってしまった…なんていう落とし穴にはまってしまうことはあるはずだ。

そんな中、ネットショッピング中に素敵なものに出会っても安心の、こんなandroid専用アプリが登場した。

「装置とか家電調べてる時『128x145x285(mm)ってどんぐらいだ?』ってよくなるので、ブラウザとかから2クリックでAR表示できるアプリ作った」


その名も『ARで見る』というこのアプリは、名前の通り「実物大の家具をAR(拡張現実)で表示して確認できる」もの。

使い方は、アプリをインストールした後、通販サイトなどで表記されている寸法のテキストを選択して、「共有」から「ARで見る」を選ぶだけ。
自動的にカメラが起動し、選択したサイズの実物大のオブジェクト(立方体)がARで表示される。

実際に試してみた

実際に、Amazonで見つけた「幅74cm・奥行75cm・高さ75cm」の椅子が、編集部のデッドスペースに収納できるか試してみた。

表示させたAR家具は自由に回転・移動ができるため、収納したいスペースまで持っていくと…幅はピッタリと判明!
しかし、思ったよりも奥行があり通路に飛び出てしまうなど、実際に置いたときのイメージがはっきりとわかった。

数値は「横〇cm・縦〇cm」や「幅×高さ×奥行(mm):〇×〇×〇」など、様々な表記に対応しており、さらに3辺全てを入力する必要はないため、たとえば高さを指定せず「このカバンにA4サイズの封筒は入る?」などを確かめることもできる。

Twitterではさっそく「洗濯機の大きさ確認に使った」というユーザーも現れ、「欲しかったけどなかったアプリ!」「引っ越しの時に活用します」など、喜びの声が挙がったこの便利アプリ。開発した河本健(@kenkawakenkenke)さんに色々とお話を伺った。

「見たことないモノをイメージするのも楽しい」

――このアプリを開発したきっかけは?

装置の通販ページを友人と見ていた時に、友人が「これぐらいかな?」と手を広げて大きさを想像しようとしていた時に思いつきました。
すでに巻き尺アプリなども存在しますが、どれもアプリを起動して数字を入力する必要があるなどUXがイケてないと感じました。「ページを見ている状態」から最短でARに「具現化」できるアプリがあれば助かるのではないかと考え、こういうアプリを作りました。


――最もこだわった点はどこ?

「これ、どれぐらいだろう?」と思ってからARで具現化するまでのステップをなるべく減らすことです。
「ARで見よう」と思ってからホーム画面からアプリを探して起動し、数値を入力してようやく具現化するのでは自分では使わないと感じました。気になった大きさのテキストをハイライトして「ARで見る」をタップするだけでAR表示できるように、とにかくUIを簡素にして、テキストの理解を賢く(大きさの調整が要らないように)作りました。

『ARで見る』は趣味で制作したものだという河本さん。
ネットショッピングしている中で思いついたアプリだというが、「見たことないモノをイメージするのに使うのが楽しい」と語ってくれた。


――『ARで見る』はどういう場面で使える?

一番基本的な「そもそもこのスペースに置けるか」、という確認だけでなく「机に乗った時の圧迫感や見た目」「買ってきた時にドアを通せるか」などにも使えます。
また家具や家の中のものだけでなく、見たことないモノをイメージするのに使うのが楽しいと感じています。例えばスペースシャトルの大きさを、本物を見ずにイメージするのは難しいですが、こういうアプリを通すと規模感が分かって理解につながると考えています。

「高さ333m」で出現させた“AR東京タワー”

「あらゆる『これ、どれぐらい?』に答えるアプリを作りたい」

家具だけでなく、様々なものをイメージして楽しめるという『ARで見る』だが、再現できるのは大きさだけではない。
実は「秒速〇cm」などの文字列を指定すると、球体のARが指定した速度で画面を横切っていき、「速さ」を確認することもできるのだ。

河本さんが投稿した動画には、秒速3cmで動く「ナマケモノ」が再現されており、じわじわと移動する球体に笑いを誘われてしまう。
ちなみに、速さは「マッハ表記にも対応」、大きさは「街にある建物くらいは再現できるように」1km四方まで対応しているとのことだ。

画面中央に見える球体が、入力した速度で横切っていく

――速度を再現できる機能はなぜつけた?

目標として、あらゆる「これどんぐらいだろう?」をイメージするためのアプリを作りたいと考えています。速度はその中で作りやすいものだったので、2つ目の機能として作りました。


――大きな反響がありましたが…

みんなARで遊べるスマホをせっかく持ってるにも関わらず、あまりVRやARが普及していないのをもったいないと感じてました。こういうアプリがたくさんの人に見られることで、「ARって面白いんだ」と感じてもらえたのだと考え、喜んでいます。

『ARで見る』の他にも、Wi-Fiの電波強度や磁場を可視化できるツールや、小さなディスプレイの中に曇りや雨などの天気を再現する装置「tempescope」などを作っている河本さん。
今後作りたいアイデアを聞くと「tempescopeも磁場の可視化ツールもその他の制作物も、物理や科学の非日常を家の中に持ってくることで異世界感を楽しんだり理解を深めたりする物です。そういうものをこれからも沢山作っていきたいと思います」と語ってくれた。


日常をちょっと便利にしてくれるツールでありながら、その楽しみ方は無限大なARアプリ。
現在、ARCore対応機種・android版のみの配信だが、多くのユーザーが希望しているiOS版については「暇があったらそのうち作ります」とのことなので、ぜひ期待したい。