誰が!? “ヤフオク”に謎の出品 8.8億円「ストラディバリウス」

カテゴリ:国内

インターネットオークションに出品されたのは、バイオリンの最高峰・ストラディバリウスだった。

価格は、8億8,000万円。

いったい誰が出品したのか。

世界をまたにかけて活躍する名バイオリニスト、千住真理子さん。

ケースで大切に保管していたのは...。

千住真理子さんは、「これがストラディバリウス、デュランティです」と話した。

心に染みる美しい音色を響かせているのが、千住さんのかけがえのない相棒「ストラディバリウス」。

千住さんは「みんながまねして作るけど、同じように素晴らしい音色のものがなかなか作れない。なぜ作れないのか、いまだに科学的に解明できない。手にする前は憧れの存在であり、この世にないもののような手に届かない存在だったし、本当に、夢にいつも見てました」と語った。

ストラディバリウスは今からおよそ300年前、イタリアの楽器職人、アントニオ・ストラディバリらが製作した、世界最高峰とされるバイオリン。

当時、およそ1,200丁が作られ、およそ600丁が現存するといわれている。

その名器が、なんとネットオークションに出品されたとして、話題になっている。

千住さんは「すっごく驚きました! 本当に見てみたいし」と話した。

「世界に一つだけの本物になります」。

1692年製のストラディバリウスとして出品され、即決価格は8億8,000万円。

状態については、目立った傷や汚れなしと書かれているが、入札者はまだいない。

こうして、ネットオークションに、ストラディバリウスが出品されることはよくあるのか。

東京都内の楽器店。

中には、5,000万円を超えるバイオリンもあるというが、店によると、ネットオークションへの出品は、これまで聞いたことがないという。

文京楽器・堀西基代表は「(ストラディバリウスは店にある?)残念ながら、今はないですね。なかなか手に入れるのが難しいです」と話した。

ストラディバリウスをめぐっては、2011年、日本音楽財団が通常のオークションに出品したものが、およそ12億7,000万円で落札された。

2018年10月には、ZOZOの前澤社長が、かつて10億円を超える値段で取引されたこともあるストラディバリウスを購入し、話題になった。

破格の高値で取引されるストラディバリウス。

今回出品されたものは、はたして本物なのか。

2018年、ストラディバリウスの展覧会を開いた販売店、「日本ヴァイオリン」の中沢創太氏は、「表板のこの部分、少し飛び出た部分のコーナリングの出来栄えも、この時代のストラディバリウスのフィニッシング。わたしが見るかぎり、ストラディバリウスだと思う」と話した。

出品者は商品について、イギリスの権威ある鑑定家、ピーター・ビダルフ氏の鑑定書付きと説明している。

今回、そのビダルフ氏が、たまたま来日していることが判明。

そこで、気になる疑問について直撃した。

名器鑑定の権威、ピーター・ビダルフ氏は「写真を見るかぎり、ストラディバリウスだと思います。見せられた可能性はあるかもしれませんが、これを鑑定したという記録はありません」と話した。