ゴールデングローブ賞2冠!映画『ボヘミアン・ラプソディ』異例の右肩上がりで盛り上がるワケ

  • ゴールデングローブ賞で2冠に輝いた『ボヘミアン・ラプソディ』
  • 興行収入も右肩上がりで、サントラや特集本の売れ行きも好調
  • 日本での盛り上がりの背景に「日本とクイーンを結ぶつながり」

アカデミー賞の前哨戦とされるゴールデングローブ賞で、ドラマ部門の作品賞など2冠に輝いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』。

イギリスのロックバンド「クイーン(QUEEN)」でボーカルを務め、1991年に45歳でこの世を去ったフレディ・マーキュリーの栄光と孤独を描いている。

『ボヘミアン・ラプソディ』/(C) 2018 Twentieth Century Fox/20世紀フォックス映画

2018年11月に日本で公開され、その年の洋画1位となる84億円以上の興行収入を記録。

しかも驚くべきは“興行収入の推移”だ。

通常は映画の公開後は徐々に減少するのだが、この映画は5週目まで“右肩上がり”なのが分かる。

さらに、タワーレコード渋谷店では映画のサントラの特設コーナーが設けられ、洋楽担当の店員も「洋楽でもここまで売れた商品はなかなかないというほど売れている」と驚く。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンド・トラックは、累計売上は18万枚以上にもなった。(オリコン調べ)

サントラだけではなく、特集本も“約4万部”を売り上げるなど、「クイーン現象」は異例の盛り上がりを見せている。

この盛り上がりの背景を取材すると、日本とクイーンを結ぶ深いつながりを見えてきた。

フレディ役のラミ・マレックの演技に魅了…

1971年に結成された4人組バンド「クイーン」。

80年代にかけて数々のヒット曲を生み出したが、カリスマ的存在だったボーカルのフレディが91年にHIV感染が原因でこの世を去った。

しかし、時代の常識を打ち破る革新的な音楽は、今でも世界中で愛されている。

『ボヘミアン・ラプソディ』/(C) 2018 Twentieth Century Fox/20世紀フォックス映画

映画の魅力を映画コメンテーター・有村崑さんは「“モーションコーディネーター”というフレディの動きを専門に教える先生がいるんですが、細かい足の上げ方や身のこなしなど本人がそこにいる様だった」と明かした。

映画でフレディを演じたラミ・マレックは、ゴールデングローブ賞で男優賞を受賞。

動き方など動作の一つ一つがフレディを感じさせたラミ・マレックの演技に、全盛期を知る50代以上のファンは「“クイーンのメンバーがこの映画を撮っている”そんな錯覚に陥ります」や「小手先で似せているわけではない、素晴らしいと思いました」と話した。

『ボヘミアン・ラプソディ』/(C) 2018 Twentieth Century Fox/20世紀フォックス映画

日本を愛するクイーンのメンバーたち

では、なぜ日本でここまで大ヒットしたのだろうか。

日本の音楽雑誌で初めて「クイーン」を特集したという東郷かおる子さんは、「彼らにとって世界で最初に認めてくれた国ということで、日本に非常に愛情を持ってくれているんです。少女漫画から出てきた王子様みたいな感じで。“ロック少女”を誕生させたのはクイーンだった」と振り返った。

1975年に初来日した時には、空港に多くの日本人女性が駆けつけた。

この熱狂ぶりにメンバーのブライアン・メイも来日した時の会見で「日本に来て圧倒されっぱなしだ。この歓迎ぶりは、よその国とは違うね」と話している。

東郷さんは「日本のファンにとっては、何回も日本に来てくれたバンドという印象。映画を観た人がクイーン世代の人ばかりじゃないのも特徴。最近でもCMや人気ドラマの主題歌になったり『あれはクイーンの曲なのか』と思う人たちが多いと思う」と話した。

『ボヘミアン・ラプソディ』/(C) 2018 Twentieth Century Fox/20世紀フォックス映画

全盛期から日本を愛していたという「クイーン」。

メンバーの一人、ブライアン・メイは映画の公開後、自身のSNSで「日本のファンと友人たちへ。(中略)日本で社会現象になっているなんて、素晴らしいよ。夢がかなった。何年もの間、信じてくれてサポートしてくれてありがとう」とメッセージを残している。

(「めざましテレビ」1月8日放送分より)

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