史上最年少で囲碁のプロ棋士になる天才少女の強さの源とは?

カテゴリ:国内

  • 囲碁一家に生まれ、3歳から始め、7歳から韓国で修業
  • 両親も目を見張るほどの「負けず嫌い」な性格
  • 井山裕太五冠「すごい棋士になるのは間違いない」

国民栄誉賞を受賞した天才棋士・井山裕太五冠と熱戦を繰り広げたのは、小学4年生の仲邑菫さん。

椅子に座るとまだ床に足がつかない。対局時は、椅子の上に座布団を重ねるほどの小さな女の子が、囲碁の棋士採用試験に合格。

4月に史上最年少の10歳でプロ入りすることが決まり、「中学生じゅうにタイトルを取りたいです。井山先生みたいになりたいです」と話している。

囲碁一家に生まれた天才少女

両親と会見を行う菫さん

菫さんは2009年3月生まれの9歳。

父親は囲碁棋士、母親は元囲碁インストラクターという囲碁一家に生まれ、3歳から囲碁を始めた。

母・幸さんは「気が付いたら碁盤と碁石がそこにあり、私自身も囲碁をできますので、私が最初に娘に打ち始めた」と振り返る。

平日は6、7時間、休日には9時間を碁の勉強に費やし、めきめきと上達していったという菫さん。碁には必要ないと、家にテレビは置いていないという。

さらに、7歳からは世界トップクラスの強豪国・韓国で武者修行を始める。

菫さんが通った韓国の囲碁道場の主催者は「韓国と同じころの子供の中で菫さんは最も実力がある」と絶賛した。

2018年に韓国で行われた子ども名人戦では、見事な韓国語を披露し、対局でも解説者が舌を巻く、怒涛の攻めを見せ、プロを目指す韓国の小学生に見事、勝利した。

強さが発揮される終盤

囲碁は碁盤に黒と白の石を交互に並べて陣地を取り合うゲームで、相手よりも大きい陣地を囲った方が勝ちとなる。

終盤になるほど複雑になっていくが、菫さんの鍛えられた強さが発揮されるのはその終盤だという。

菫さんと対局した三村智保九段は「終盤の計算が必要な部分に関しては、非常にレベルが高いです。スポーツに例えると、パワーが強くてケンカに強いという感じで、囲碁を打つために生まれてきたのではないかと思います」と称賛した。

また、菫さんが通っていた囲碁サロン「野田石心」の湯浅文貴席主は「先を読む力がケタ違いに速かったし、強かった印象。10手、20手もしくはそれ以上に見えている気がする」と話した。

そして、菫さんのもう一つの強さの秘密は両親も目を見張るほどの“負けず嫌い”だということ。

父・信也九段は「とても気が強いと思います」とし、母・幸さんは「とても負けず嫌いなので、囲碁にはいいのかなと思いますが、ちょっと性格はキツすぎて、性格が悪いなと思う時もあります」と明かした。

湯浅席主も「やられちゃうと、悔しくて泣いちゃうかなと。負けず嫌いだと思いますね」と語った。

天才棋士・井山五冠と互角の戦い

その強さの源にもなっているという「負けん気の強さ」は、6日の井山五冠との対局でも発揮された。

井山五冠が顔をかいたりするなど動きがある一方で、菫さんは子どもとは思えない冷静な表情を浮かべて、序盤は互角の戦いを繰り広げた。

しかし、終盤に菫さんが劣勢になると、頬を膨らまし、険しい表情を見せた。

結局、勝負は時間切れの引き分けに。

対局後、井山五冠は「これからすごい棋士になるのは間違いない」と絶賛し、菫さんは「(井山五冠と)打ててうれしかったです」と話した。

(「めざましテレビ」1月7日放送分より)

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