バイトにも教育投資する企業が増加 トレンド予測に「学び場イト」

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求人難、定着難から生まれた2019年のトレンド予測、「学び場イト」とは。

リクルートホールディングスが発表した、「2019年のトレンド予測」。

住まいや飲食など、リクルート社の8つの事業領域の担当が、2019年のトレンドとなる現象を予測し、発表した。

その中で、αが注目したキーワードは「学び場イト」。

「タウンワーク」編集長・柳谷元樹さん

「アルバイトをしながら学べる職場というふうな意味なんですけれども」。

人材の採用難と定着難が広がる中、正社員だけでなく、アルバイトのスキルアップのためにも、教育投資する企業が現れ始めている。

携帯電話やWi-Fiなど、通信機器のレンタルを行っている、「テレコムスクエア」。

2018年から始めたという英語研修には、正社員に交じって、3人のアルバイト社員が参加していた。

研修参加の理由を聞いてみると。

12月にバイトを始めたばかりという女性(主婦・50代)

「コミュニケーションツールとして、英語が少しぐらいわからないと、世の中がわからないような気がして。あと、仕事にも少し役に立つんじゃないかなと思いました」。

アルバイト(主婦・30代)

「(自分のスキルアップのため?)そうですね。少しでも何か得られるものがあれば。『主婦だからできない』とかはないかなって思っているので、仕事に出ているのであれば、その中ではできる限りやりたいなという気持ちはあります」。

一般的に離職する可能性が高いとされるアルバイトに、企業はなぜ、学びの場を提供するのか。

テレコムスクエア・松尾一大統括マネジャー

「1つ効果があったのは、離職率が非常に下がった。離職しないで長く続け、働いてくれるような職場を作るっていうのは、1つ生産性が上がるかなと」。

従業員の半数余りをアルバイトが占めるというテレコムスクエア。

2017年の派遣社員の離職率は50%を超えていたのが、研修を始めた2018年は、30%以下に抑えられたという。

松尾統括マネジャー

「入った人たちが、充実して働けるような環境に、企業としても本気で注力をしていかないと、これから入って抜けてというようなことを繰り返してしまうのかなと」。

これまで正社員への教育投資というのは行われてきたが、それがバイトにまで及ぶようになった。

もちろん、人手不足が背景にあるのは確かだと思われる。

ただ、もともと仕事というのは、お金を稼ぐという場だけではなくて、働くことを通じて成長したいとか、あるいは、自分の存在価値を確かめたいといった場でもある。

そういった、働きながら成長したいという気持ちが、正規社員だけではなくて、非正規雇用まで広がってきているということだと思われる。

皆さんが学びたいとか、成長したいって思う背景には、どういうことがあるのか。

平成時代の、大きな不安というのがあると思われる。

これまでの、一度就職すれば、将来雇用は安泰だとかいったことが、平成の時代を通じて一気になくなったので、働いて成長し続けなければ、次の仕事はないかもしれないというような不安に多くの人が襲われていて、それが人手不足の時代になってもなくなっていない。

その点でいうと、今後は企業は、人手不足が解消されたとしても、人々の働いて成長したいという期待に、気持ちに応えていく必要があると思われる。

お金だけでなくて、やりがいとか成長が得られる職場というのが、これから本当に求められるとみられる。