「自殺」「凍死」実習生69人死亡 採決迫る...首相追及

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採決が近づく外国人労働者の受け入れ拡大法案をめぐり、野党が安倍首相を徹底追及。

技能実習生が、3年間で69人が亡くなっていたという新たなデータも提出され、与野党の攻防は山場を迎えている。

6日午後3時すぎ、安倍首相が、参議院法務委員会に出席した。

立憲民主党・有田参院議員

「技能実習生をはじめ、外国人の方々が、安心して日本で仕事をしてもらえるような環境にはない、残念ながら」、「技能実習生は、この3年間で69人亡くなっているんです」

外国人労働者の受け入れ拡大法案の審議が大詰めの、6日の委員会で、野党側が突きつけたのは、法務省が作成した内部資料。

そこには、2015年からの3年間で、69人の外国人技能実習生が、溺死や凍死、自殺などで亡くなっていた実態が書かれていた。

立憲民主党・有田参院議員

「日本で差別され、虐待され、けられ、殴られ自殺した、そういう人はいっぱいいる。これをどのように総括して、新しい制度に入るのか? 総理に聞きたい。いやいや総理に聞いているんだ!」

横山委員長

「山下法務大臣」

立憲民主党・有田参院議員

「総理に聞いているんだ! 何のために来てもらっているんですか!」

山下法相

「これは、法務省において提出した資料ですので...」

そして、答弁に立った安倍首相は「亡くなられた例については、今ここで初めてお伺いした。私は答えようがない」、「いずれにせよ、現在、山下法相の指示のもと、法務省内で設置されたプロジェクトチームにおいて、技能実習生の実態把握のあり方の見直しを行うとともに、(実習生への)聴取票から、不当な行為が認められる技能実習実施機関の調査に、すでに着手しているものと承知している」と述べた。

野党側は、技能実習生の過酷な労働環境の実態を放置したまま、外国人労働者の受け入れを拡大するのはあり得ないと反発しているが、政府は、法案成立後に改善していくと主張している。

立憲民主党・小川参院議員

「来年4月施行だと急いでいるが、総理就任して6年間、労働力が不足していることは予見されているのに、なぜ放置していたんですか。あなたの責任じゃないですか!」

安倍首相

「労働力が不足する、これは安倍政権に始まったことじゃない」、「努力は相当してきた。はっきり言って、前の政権の時、努力をしたのか」

前の民主党政権を引き合いに出す安倍首相。

自らの5日夜の発言が、与野党の対立に拍車をかけていた。

5日、2018年末エコノミスト懇親会で、安倍首相は、「時差が激しく残っている中において、あすは法務委員会に2時間出て、ややこしい質問を受ける」と発言。

野党からの質問を、“ややこしい”と評したことに、立憲民主党・辻元国対委員長は、「そういう姿勢の総理大臣は、この一言をもっても、不信任に値する。いいかげんにしてほしい」と述べた。

野党側は、内閣不信任案の提出も検討している。

法務委員会では、6日午後、与党が採決を提案しようとしたところ、野党側が、横山法務委員長の解任決議案を提出し、審議はストップ。

与党が目指す、法案の7日の可決・成立に向けて、攻防は最大のヤマ場を迎える。