インフルエンザに“新薬”登場 早くも学級閉鎖に

カテゴリ:テクノロジー

早いもので、12月。

インフルエンザシーズンが到来した。

2018年は、1回飲むだけの治療薬が登場し、治療の幅が広がっている。

おびえた表情で泣いてる男の子に注射しているのは、インフルエンザのワクチン。

東京・江東区のこどもみらい大島クリニックでは、インフルエンザの流行が始まる前から、予防接種の予約が急増しているという。

こどもみらい大島クリニックの齋藤勇院長は、「(ワクチンの数は)ことしは去年と同じだが、かなり不足している。ワクチンが足りなくて、9月下旬から、ワクチンをおよそ1カ月間予約を中止している」と話した。

母親は、「インフルエンザは怖いイメージがあるので、はやる前に来られてよかったです」と話した。

昨シーズンは、爆発的に流行し、患者数も、およそ2,200万人と過去最多を記録したインフルエンザ。

今シーズンも、すでに北海道や長野県の小学校などで、集団感染が相次いでいる。

11月25日までの1週間で、幼稚園や学校など全国71施設が、インフルエンザが原因で、学年閉鎖や学級閉鎖になった。

ワクチンは、インフルエンザを予防するのに有効だが、流行する型の予想が外れると、十分な効果を発揮できないケースもあるという。

早くも、インフルエンザの集団感染が発生する中、注目されているのが、インフルエンザの新薬。

廣津病院の廣津伸夫院長は、「今までは4種類の薬があった。1つはタミフルです。(タミフルは)1日2回で、5日間飲むんですけど、この薬(新薬)は、1日1回で治療が完了する」と話した。

2018年3月に発売された「ゾフルーザ」は、1回の服用で治療が終了。

また、タミフルなど、これまでのインフルエンザ薬は、細胞の中で増殖したウイルスの拡散を防ぐというものだが、ゾフルーザは、細胞の中で、ウイルスの増殖そのものを抑える薬。

廣津院長は、「ウイルスが早くなくなるということがいわれている。小さい子どもでも飲めるくらいの大きさになっている。本人の負担やお母さんの負担も、和らぐかもしれない」と話した。

発売元のシオノギ製薬によると、医薬品コンサルティング「IQVIA」のデータをもとに算出した、2018年4月から9月までに、国内に流通したインフルエンザ薬の売り上げで、ゾフルーザが全体の65%を占めたという。

しかし価格は、1回の治療で、タミフルよりもおよそ1.8倍高く、3割の負担で、1回およそ1,400円余りとなる。

取材した医師は、「発売されたばかりなので、効果や副作用を注視しながら使う必要がある」と指摘している。

一方、これまで異常行動への懸念で10代の服用が、原則差し控えられてきたタミフルだが、2018年、解禁に。

さらに、9月には同じ有効成分を使ったタミフル初のジェネリック薬品も登場し、さらに安く使うことができるようになるなど、治療薬の選択肢が増えている。