仁義なき貿易摩擦は“一時休戦” 米中が首脳会談

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米中の貿易戦争が、「一時休戦」で合意した。

およそ1年ぶりとなる米中首脳会談が行われ、アメリカ政府は、年明けに予定していた追加関税の措置を見送ると発表した。

トランプ大統領は、「米中双方にとって、何らかの良い結果が得られるだろう」と述べた。

会談の冒頭、前向きな発言とは裏腹に、仏頂面のトランプ大統領。

一方、習近平国家主席も笑顔はなく、周りの閣僚も硬い表情。

緊張感が漂う中、当初の予定を超えて、2時間半かけて行われた運命のトップ会談。

会談後、アメリカ政府は声明を出し、2019年1月に予定していた中国に対する関税引き上げ措置を凍結すると発表した。

アメリカは中国に対し、合計2,500億ドル規模の関税をかけ、中国も報復する「貿易戦争」に発展。

しかし、第4弾の関税引き上げは、今回、直前で回避、いわば「一時休戦」の形となった。

一方、米中対立のあおりを食らった形となったのが、G20(20カ国・地域)の首脳宣言。

2017年まで盛り込まれていた「保護主義と闘う」という文言は削除され、内容は大きく後退してしまった。

議長国・アルゼンチンのマクリ大統領は、「アメリカが(保護主義の言葉を)受け入れなかった」と述べた。

アメリカメディアは、首脳宣言の草案を議論する段階から、アメリカが嫌う「保護主義」、中国が嫌う「不公平な貿易」への言及が、タブー視されていたと伝えている。

発言1つで、世界が右に左に翻弄(ほんろう)される“米中貿易戦争”。

一時休戦「その次」に、世界が注目している。