YouTubeが定額音楽サービス開始 ストリーミング後進国の日本に商機

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先行企業がしのぎを削る定額音楽配信にYouTubeが参戦。

IT大手のグーグルは、14日から傘下のYouTubeの音楽定額配信サービス「YouTube Music」を日本国内で始めることを発表した。

4,000万曲以上の楽曲が聴き放題になるこのサービス。

有名アーティストの楽曲はもちろん、個人がネットにアップしている楽曲やユーチューバーのバラエティー豊かなコンテンツなど、幅広い音楽を楽しめるのが強み。

また、今いる場所や、過去の検索履歴などから、その時々のシチュエーションに合った楽曲を勧めてくれるほか、月額980円からの有料プランでは、広告を表示しないようにできたり、ネットにつながっていない状態でも聴けるよう、事前にプレイリストを自動で作ってくれる機能もある。

さらに、グーグルの「YouTube Music」は、検索機能も強みの1つということで、「CM、曲、車」と検索すると、過去に自動車のCMで使われた曲が、すぐに聴けるようになっている。

グーグルは、これまで「Google play music」という定額配信サービスを提供してきたが、ライバルのアマゾンやアップル、スウェーデンのスポティファイが優位に立っている状態。

実は、世界の音楽業界では2017年初めて、ネットに接続しながら音楽を楽しむストリーミングがCDを超えたが、一方、日本における2017年のCDやレコードの売り上げは、1,739億円だったのに対し、ストリーミングは263億円と、まだCDが優勢。

しかし今後は、国内でもストリーミングのシェアは増える見込みで、市場開拓の余地はあるとみられる。

YouTube音楽部門プロダクトマネージメント、T・ジェイ・ファウラ氏は、「個人の音楽の趣味を理解する製品を作りたかった。何を聞きたいのか、何を見たいのか、知りたいのか、どのシチュエーションにもあった音楽の楽しみを1つのアプリで実現できる」と話した。

当面は、既存の「Google play music」もサービスを続けるとしているグーグル。

抜群の人気と知名度を誇るYouTubeの参入で、定額配信競争は、さらに激しさを増すとみられる。

世界ではすでに人気のストリーミングだが、日本で実は、定額音楽配信サービスを利用している人というのは、有料・無料をあわせて2割程度にとどまっていて、利用していない人というのは、8割近くになっている。

こうして見ると、定額の音楽配信というのは、まだまだ日本で成長余地のある、これからのサービスといった印象を受ける。

では、実際に利用している人、していない人、働く皆さんに街で聞いてみた。

IT関連(20代)使用している「プレイリストとか勝手に作ってくれるので、今何がはやってるのかなとか気軽に見られる。(無料の音楽アプリは)制限があるから、お金払って好きなように使った方がいいかな」

広告業(20代)使っていない「TSUTAYAとかでCD借りてパソコンに取り込んで、それから入れています。ジャケットとかも見てみたいし、実際に手にとって触ってみたい」

IT関連(20代)使用している「今は海賊版みたいな、違法の(アプリ)もあるから、それ使うのあまりよくないかなと思って、勝手に自分のよく聴くものを(プレイリストに)まとめてくれたらいいのになって思う」

講師(50代)使っていない「CDを使って家で聴いています。気に入ったものは自分で持っていたいので。歌詞(カード)がCDがあればすぐ手に入りますよね。そういうのも便利」

不動産業(20代)使用している「自分の好きなバンドのアルバムが古いものしかなくて、新しいアルバムがアップロードされていないとか結構ある。そこを改善していただいたら、もう満点って感じ」