ノンフィクション版本屋大賞発表 この時代「何かを知る意味」とは

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「本屋大賞」のノンフィクション部門が誕生。

今の時代、ノンフィクションに光を当てるその訳とは。

東京・新宿の紀伊國屋書店で、特設スペースの設置作業が始められた。

帯を見ると、「ノンフィクション本大賞」と大きく書かれていた。

全国の書店員が、今一番売りたい本を選ぶ「本屋大賞」と、「Yahoo!ニュース」が連携し、2018年に新たに創設された「ノンフィクション本大賞」。

第1回目の受賞作は、角幡唯介さんの「極夜行」。

太陽が昇らない「極夜」となった冬の北極を角幡さんが4カ月間、1人で旅した探検記で、暗闇の中での孤独で、過酷な日々がつづられている。

角幡さんは、神奈川・鎌倉市在住の42歳。

大学時代は探検部に所属し、朝日新聞社を辞めたあと、探検を続けながら、ノンフィクション作品を執筆している。

大賞作品「極夜行」著者・角幡唯介さん

「ヤフーと本屋大賞は、時代とあらがう気だなと、闘う気だと」

「ノンフィクションって、はっきりいって斜陽産業ですから」

本屋大賞といえば、受賞作がベストセラーとなり、映画やドラマ化されるなど、出版不況の出版界にとって、まさに救世主的な存在。

今回、ノンフィクション本大賞を新設した背景には、ノンフィクション作品が置かれている厳しい現状があった。

本屋大賞実行委員会・白川浩介氏

「(ノンフィクション作品は)出版されても、それが広まっていかない。新刊が出れば、お客さまが足を運んでくださるっていう作家が、1人でも多く出てきていただきたい」

大賞を受賞した角幡さんも。

角幡唯介さん

「ノンフィクション書くっていうのは、インターネットで何か情報を検索して本を書けるわけじゃないですから。誰かが汗水たらして、労力かけて明らかにしていくという、そこの想像力がもう、なくなっちゃってるのかなと」

そして、賞金100万円の使い道については。

角幡唯介さん

「犬ぞりの年間の経費が、おそらく250万とか、300万ぐらいかかるんですよ。犬ぞりの方にお金かけようかなと思ってます」