新名所2019:「花子」以来11年ぶり!札幌にゾウが来た!円山動物園の心遣い【北海道発】

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  • 温度差33度…ミャンマーからゾウ4頭が到着
  • 移動に様々な工夫…約25時間かけて円山動物園へ
  • “柵越し”トレーニングを日々実施中

一般公開へ…ミャンマーからゾウ4頭到着

北海道・札幌市に2018年11月、貨物専用の特別なチャーター機でミャンマーからゾウがやって来た。やって来たのはアジアゾウ4頭で、1頭はオスの10歳、メスの2頭は親子だ。

一般公開されるアジアゾウ4頭(円山動物園提供)

このアジアゾウ4頭は、2019年2月に円山動物園で一般公開されるという。円山動物園でゾウが見られるようになるのは、2007年に老衰で死んだ「花子」以来11年ぶりのことだ。

移動に様々な工夫…南国育ちのゾウに心遣い

この日の新千歳空港の気温は0.8℃で、ミャンマーとの温度差は33℃。部屋にはストーブを8台設置するなど、南国育ちのゾウたちへの心遣いがあった。
検疫を終えたゾウたちは、コンテナごとトラックに乗せられ、寒くないようにブルーシートがかけられた。
運搬を近くで見守っていた、円山動物園アドバイザーの小菅正夫さんは、ここでの工夫を教えてくれた。

ミャンマーとの気温差33℃…南国育ちのゾウに様々な工夫が

小菅正夫さん:
毛布も仕込まれているんですよ。シートかけて、その上にオーバーシート。ちゃんと温度計をセットして、遠隔で何度かわかる。ずっと6度以上をキープしていた。

新千歳空港を出発したトラックは、高速道路へ。そんなに速く走行しても大丈夫かと心配になるが、ちゃんとワケがあった。

トラックで円山動物園まで移動

小菅正夫さん:
一定のスピードで走るのが良い。人間は止まるのが分かるけど、ゾウは分からないので。ブレーキで前のめりになったり、発進でのけ反ったりするんですよ。

一般道では、信号が変わりそうになったらゆっくりブレーキを踏み、そしてゆっくり発進する。安定した運転で、ゾウたちは丸25時間、1日以上かけて、ついに円山動物園に到着した。

到着したばかりのゾウ

一般公開前にサプライズで会える!?

ゾウが動物園に来てから3日後。真新しいゾウ舎の砂地をノッシノッシと歩く姿があった。
ゾウの一般公開は2019年2月下旬の予定だが、一足早く外に出て、サプライズでお客さんの前に現れたのだ。札幌市はこの日、最高気温12.7℃と季節外れの暖かさ。天候条件に恵まれたため、約30分間だけ屋内施設から出た。

サプライズで現れたゾウたち=2018年12月3日(円山動物園提供)

円山動物園 加藤修園長:
ゾウ舎は特に囲ったりしていないので、場合によっては冬の間も、掃除の時に外に出て来てもらう可能性がある。運が良ければ見られる可能性があるので、足しげく足を運んでいただけたらと思います。

日々“柵越し”トレーニングのワケ

公開前のゾウたちは、今、足や鼻などを柵越しに差し出す訓練をしている。
これはヒトが檻に入らずに、採血や足の爪の管理などをできるようにするためのもので、アメリカから専門家を招いて行っているという。

トレーニングに励むゾウ=2018年12月18日

アジアでは直接ゾウと触れ合う飼育法が主流だが、ゾウに飼育員が踏み潰される事故が後を絶たない。このため、ゾウにトレーニングを積んでもらうことで、安心して触ったり爪を切ったりできるようになり、日々の体調管理にも役立つというわけだ。

円山動物園ゾウ専門員 小林真也さん:
事故が一番怖い。絶対に事故を起こさないよう、ゾウにもストレスなく暮らしてもらい、ゆくゆくは繁殖して札幌の子どもに見てもらいたい。きょう初めて木の上に足を上げてくれた。ご褒美でバナナを2本あげました。 

子どものゾウは楽しそうに水遊び=2018年12月19日

子どものゾウは新しいゾウ舎のプールで泳ぐなど、すっかり新しい環境に慣れた様子。
札幌の子どもたちがゾウに会えるのは、もうすぐだ。

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