AI導入が老舗の未来を切り開く 

  • 老舗食堂がAI技術取り入れ業績UP。
  • 人間とAIで仕事を分担。
  • 食材廃棄量は約3分の1に減少、売上は約5倍に。

伊勢神宮の参拝客で賑わう三重県・伊勢市。
「おはらい町通り」の一角に店を構えるのは、大正元年創業の老舗食堂「ゑびや」。

来店客は自分でタブレットを使って注文。
出来上がった食事は配膳ロボットが運んでくるなど「老舗」とはまるで逆の「ハイテク化」が進んでいる。

老舗にイノベーションの風を巻き起こしたのが「ゑびや」の4代目、小田島春樹さん、33歳。
6年前に「ゑびや」を継いだ。
「以前はボロボロの感じで。僕が知っている全てのことを投入して、やってみようということでお店の再建を始めた」
「明日のお客様の人数がわかったら楽しいなと」

注文は食券、会計はそろばん、売り上げ管理も手書きの台帳だった老舗食堂。長年の経験と勘頼みで食材を仕入れ、余ったら捨てるという状態だった。そこで小田島さんはソフトバンクで勤務していた経験を活かし3年かけて店のデータを収集、分析し、あるものを開発した。
それは・・・

朝礼では「予測」という言葉が飛び交う。これは人間の勘で話しているのではない。

その答えが、こちらのAI。

天気や近隣のイベント情報、ホテルの宿泊客数など、約150項目のデータを分析し、その日の来客数を予測。予測した来客数から、必要な食材の量なども割り出せるため、食材の廃棄量は、導入前の約3分の1に減少。利益率があがり、売上は5倍ほどに伸びたという。

例えばある日 AIが予測した来客数は203人。それに対し実際に訪れた人数は192人という結果になった。
誤差わずか11人。予想的中率は94.6パーセント。

ゑびや4代目の小田島さんは
「人間がやらなきゃいけないところは人間がやる、そうではないところは機械に任せるというのが、今後はどんどん浸透していくのではないか」と考えている。

人手不足や食品ロスの解決にもつながる「来客数予測AI」。
小田島さんは今月からこのシステムを販売していて、すでに全国20店舗の飲食店などで導入されてる。

番組コメンテーターの小泉 耕二さんは
「(予想来客数の的中率94.6%というのは)すごいですね。映像を見ている限りだと、アイテム数が少なかったり、季節などの変動要素がはっきりしているので、こういう場合の来客数などは、今の技術で十分に予想できるということを表している」とコメントした。

(「プライムニュース α」12月21日放送分)

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