- スマホ機内モード設定が入店条件の「つながらないレストラン」
- ドコモの調査でも食事中のスマホ使用「気になる」が7割
- 集中してやる仕事には たまに“デジタルデトックス”も重要
スマホを“機内モード”に設定することが入店条件
大切な人と大切な時を過ごす、レストランでのディナー。
テーブルの上には、なぜか裏返しに置かれたスマートフォンと「つながらないレストラン」と書かれたカードが…
このレストランは、スマートフォンを機内モードに設定して、インターネットにつながらないようにしないと入店できない決まりで、東京・品川区に期間限定でオープンした。
インターネット環境を遮断することで、スマホを気にせず、一緒に食事をする人と大切な時間を過ごしてもらおうという試みで、店内に入ると、受付で、「スマートフォンを機内モードに変更していただきたいと思っております」と案内される。
スマホを機内モードにして、テーブルの上に置かないと、料理は運ばれてこない仕組みだ。
お客さんの感想は…
女性・事務職(20代):
スマホを意識しないで会話に集中すると、普段よりもゆっくりしゃべれるなというのは感じます
男性・IT業(30代):
スマホが見られない状況なので、確かに会話が弾んでるかもしれない。新鮮です。本来は、これがたぶん普通だと思うんですけど…
食事中のスマホ使用「気になる」が7割
食事中のスマホの使用について、NTTドコモが利用者6,000人に行った調査では、約7割が「気になる」と回答している。
「つながらないレストラン」の来店客も…
女性・教育関係(20代):
緊急じゃないのに (スマホを)ずっといじってたりするとマナーはあまり良くないのかなと思います
男性・メーカー勤務(30代):
相手がずっと1分とか触っているとちょっと気になりますね。「僕と話してよ」みたいな
逆説的に人間同士のつながりの良さを思い出してもらえる
実は、このつながらないレストランを企画したのは、海外用Wi-Fiレンタルサービスの「イモトのWiFi」。
その狙いについて、「イモトのWiFi」の西村誠司社長は、
「『つながる』を提供しているわれわれが、あえて逆説的に『つながらないレストラン』を開くことによって、人間同士の本来のつながりの良さというものを皆さんに思い出してもらいたいなと思います」と話した。
もうすぐクリスマス。
つながらないデジタルデトックスで、大切な人と会話を楽しむ、すてきな時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
デジタルデトックスをどう組み込むかが重要
NewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、
「仕事には二種類あって、ディープワークと呼ばれる集中してやる仕事と、シャローワークといって注意散漫でもマルチタスクでできる軽い仕事がある。どれだけ集中できるかが今とても重要になっていて、集中することで新しい価値を見出せる仕事がいろいろある。
一日の中でも、一週間の中でも、どうやってデジタルデトックスをするか。あえて紙の本を読むとか、映画館に行くとか、デジタルデトックスをどう組み込むかがとても重要になってくる」と指摘する。
(「プライムニュース α」12月20日放送分)