涙そして感謝...最後の1日 築地市場83年の歴史に幕

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築地市場が、83年の歴史に幕を下ろした。

世界に誇る食を支えてきた「東京の台所」。

その最後の1日を追った。

6日、最後の日を迎えた東京・築地市場。

午前5時すぎ、一本締めに続いて、築地の代名詞ともなっているマグロの競りが始まった。

築地での最後の競り。

6日は、生マグロと冷凍マグロ、あわせて874本が競り落とされた。

慣れた手つきでマグロをさばくのは、マグロ仲卸「やま幸」の山口幸隆社長。

山口社長は「終わるんだなという感じがした。鐘が鳴った時に」と話した。

場内の飲食店にも、観光客やなじみ客が集まり、長い列ができた。

常連客は「40年以上は伺っている。最後はここです!」と話した。

こちらの女性が並んでいたのは、センリ軒。

クリームシチューやカツサンドなどが人気の喫茶店で、長年にわたって市場関係者などの憩いの場となってきた。

常連客は「朝仕事を終わらせて、セリ場に行く前にコーヒーを1杯。寂しいよ、やっぱり」と話した。

寂しがるなじみ客だが、店長の川島進一さんは「感傷はないよ。だって、これで終わりじゃないんだから、次があるんだから」と話した。

豊洲に店を移転することで、頭がいっぱいだと言う。

使い古したトースターや食器などは、移転先でもそのまま使うそう。

川島店長は「(変えないこだわりは?)ありません。壊れないというだけ」と話した。

そして、正午すぎ、築地市場は83年の歴史に幕を下ろした。

川島店長「いろいろと、ありがとうございました」

客「なんか、永遠の別れみたいだね」

川島店長「11日以降は、豊洲へようこそ!」

最後の客を見送った川島さん。

店の前で記念撮影。

引っ越しの準備が始まった築地市場。

1つの歴史が終わるとともに、新しい歴史が始まろうとしている。