過熱するIT人材争奪戦!「ベトナム」に熱視線

カテゴリ:ビジネス

  • 深刻なIT人材不足で人材獲得競争が過熱
  • メルカリはインド中国など9つの国と地域から44人を採用
  • マネーフォワードはベトナム人エンジニアに熱視線!その理由は?

深刻なIT人材不足の解決策は?

AIやIoTへの注目の高まりとともに、IT企業の人材獲得競争が激しさを増している。国内ではエンジニアが不足する中、各社が外国人人材の採用に力を入れている。 
 例えば「メルカリ」では、今年10月に、インド、台湾、アメリカ、中国など、9つの国と地域から44人の外国籍の新卒社員を迎えた。メルカリでは優秀なエンジニア人材を確保するために、インドや中国、東南アジアの学生を集めたイベントの実施や、プロモーション活動などの採用活動を世界各地で強化している。

メルカリ10月1日の入社説明会の様子

  そんな中、注目を集めるのがベトナムだ。家計簿アプリを手掛ける「マネーフォワード」は2019年1月にはベトナムオフィスを稼働させ、優秀な人材の採用を進める考えだ。 マネーフォワードでは、今年11月から、新卒のベトナム人エンジニア5人が入社したほか、中途人材も2人が活躍していて、すでにベトナム人人材の採用に本格的に着手している。ほぼ全員のベトナム人スタッフが日本に来るのが初めてだが、新しいことばかりの毎日の生活を満喫しているという。 

ベトナム人がIT業界で注目を集める理由

なぜベトナム人がIT業界で注目を集めるのか?
マネーフォワード担当者は「ベトナムでは工学分野の優れた学生を輩出している大学でも日本語や日本教育に力を入れていて、この大学からの人材が日本に来るルートがある点に注目した」と説明する。

こうした学生を採用できるルートを確立することで、日本語が話せる優秀なエンジニアをいち早く確保できる可能性があるという。

マネーフォワードのベトナム人エンジニア

ベトナムからの人材は、以前から日本の労働環境になじみやすいといわれてきた。
国内外で人材紹介などを手掛ける「ウィルグループ」の担当者は、日本語教育や日本について学ぶ機会が増えたこと以外にも、ベトナム経済が発展し、日本への留学費を出しやすくなったことや、日本のアニメ・漫画が普及し、日本へのあこがれを強く抱くベトナム人が増えたことなどを、ベトナム人の来日動機として説明する。 

それを裏付けるように、法務省入国管理局が9月に発表した、在留外国人数の推移では、2018年6月末時点のベトナム人の数は、29万1494人で、昨年末時点に比べて11.1%プラス(+2万9089人)という、高い伸びを見せている。

これまで飲食店や介護の現場が中心だったベトナム人材の活躍の場が、今後さらに広がりそうだ。

【執筆:フジテレビ 経済部デスク 西村昌樹】