なぜ今「いずも」の空母化? 防衛大綱を閣議決定…狙いは中国の海洋進出へのけん制

  • 防衛計画大綱を閣議決定「いずも」事実上の空母化へ
  • なぜ「動く飛行場」としての空母は必要なのか
  • 垂直離着艦陸可能なステルス戦闘機F-35Bの運用を検討

防衛大綱の目玉 「いずも」の空母化

政府は、今後10年程度の防衛力整備の指針となる新たな「防衛計画の大綱」を18日閣議決定した。新たな大綱で最大の目玉と言えるのは「いずも」の空母化。海上自衛隊で最大の護衛艦「いずも」を、戦闘機が発着できるように改修し、事実上「空母化」する考えを示している。

その最大の狙いは、東シナ海のみならず太平洋への進出も目論んで軍事活動を活発化させている中国へのけん制だ。

なぜ「空母化」が必要なのか?

なぜ今、「いずも」を空母化する必要があるのか。日本を取り巻く国際情勢の変化を見てみたい。

この地図は、航空自衛隊の戦闘機の飛行場の位置を示したもの。

これまではロシアや北朝鮮などの脅威に対応するため、日本海側に飛行場が重点的に配置されていたことがわかる。

しかし、近年、中国で空母が建造され、軍艦や軍用機が出没するようになったことで、太平洋側の脅威にも備える必要が出てきた。

空母化した「いずも」は、太平洋上の「動く飛行場」として活躍できると期待されている。

実は「いずも」は、もともと護衛艦として作られていながら、ヘリコプターを運用するため、操縦する部分を船体の右側に寄せてあり、長い甲板を滑走路のように使える形をしていた。

これを戦闘機も発着できる、いわば小型の“空母”に改修しようというのだ。

最新鋭のステルス戦闘機F-35Bの運用を検討

最新鋭のF-35Bステルス戦闘機は、機体のほぼまん中にある巨大なリフトファンで、下向きに強い風を送り、さらに、ジェットエンジンの噴射口を下に向けることで、垂直に着陸/着艦、短距離離陸/発艦が出来る。

「いずも」ではこのF-35Bの運用を検討していて、そのために甲板の耐熱化などの改修をすることにしている。

「憲法違反」との指摘も…

「いずも」の空母化をめぐっては、攻撃的な能力が高まるとして憲法違反という指摘もあり、今後国会などで、野党が追及する可能性もある。 

(「プライムニュース デイズ」12月18日放送より)

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