「南青山は自分で稼いで住むべき土地」 児相建設に住民反発!揺れる港区

  • 児相などの複合施設の建設めぐり住民と区が衝突 
  • 住民「子どもがつらい思いする」…専門家は「大変な勘違い」
  • 一方で「もっと詳しく分かれば賛成するかも」の意見も

「南青山は自分で稼いで住むべき」「億超える投資した」と反発する住民

都心の一等地である東京・港区南青山に建設予定の、児童相談所などの複合施設をめぐる問題。
14日に開かれた6回目の住民説明会も紛糾し、住民と区側との埋まらない溝があらわになった。

「南青山は自分でしっかりお金を稼いで住むべき土地でもあると思いますし…」
「私は納税者ですよ。港区民を愚弄するんですか」

 
南青山在住の3児の母である参加者は「ちょっとこのまま引き下がるわけにはいかない」と発言。
施設の必要性を認めながらも「子供の教育」の面から、南青山への建設については反対だという。

参加者(3児の母):
母親の視点で意見を言いたいんですけど、(子どもを)私立に3人入れるよりは、A小学校という意識の高い公立小学校に入ろうと決めて、億を超える投資をしてこちらに土地を買って、家を南青山に建てました。

いいお友達を作るためにもA学区に住む、という方がたくさんいらっしゃいます。
A小学校の方は皆さん、子どもの習い事・塾…たくさんしていてレベルも高いです。もしその(児童相談所などの)子どもたちがお金がギリギリで、A小学校にいらっしゃるってなった時にはとてもついてこられないし、とてもつらい思いをされるんではないかな、ちょっとかわいそうではないかな、というふうに思います。


この参加者は、子どもを南青山にある“名門公立小学校”に入れるために大きな投資をしたと話し、「日銀の社宅のエリアなどがあり、エリート家庭の友人関係を求めてこの学区に住む人が多い」と主張。
その上で、児童相談所が保護する子どもたちが“エリート校”に通う際、金銭面などで「つらい思いをするのでは」と主張した。

南青山に住む別の女性参加者も「子どもが家庭のギャップに傷つくのでは」と話す。

女性参加者:
(児童相談所などに)入られたお子様が、休日なんかに(外に)出ると、あまりにも幸せな家族、ベビーカー、着飾った両親、カフェなどでおしゃれにあれ(過ごして)いる…そういう場面と自分の家庭を見た時のギャップというのをどう思うかっていうことを、私はすごく心配しています。

専門家は住民の主張に「大変な勘違い」

こうした意見を、教育評論家の尾木直樹氏は「大変な勘違いだと思う。高級な人たち、レベルの高い人たちが住んでいるところでは子育てや虐待の問題が起きないかというと、そうではない」と指摘する。

一方で、3歳の子どもを持つ男性からは「そんな理由で反対したとは子どもに言えない」と主張。住民らの意見も別れている。

男性参加者:
もし(自分の)子どもが大きくなってからこのことについて「お父さんどう思う?」と聞かれたときに、あの理由で俺は反対したんだ、っていうことはとてもじゃないけど言えないし、そんな父親にはなりたくない。

17日、南青山エリアで児童相談所建設の是非を改めて聞いてみたところ、20人のうち、賛成は12人、反対は8人だった。

“エリート校”であるA小学校に子どもを通わせる予定だという、建設賛成派の住民は「色んな子がいて、交わってみんなで助けるとか、その子の引き出しを開けてあげるとかできたら理想」とコメント。

反対派の住民からは「助けてあげたい気持ちはすごく強いが、なぜここ(に建設する)?もう少し様子が分かれば賛成するかもしれない」との声が聞かれた。

さらに、港区内の麻布エリアや白金高輪など“高級なイメージ”のある街で、自分の街に児童相談所ができるとしたら賛成か反対かを聞いてみると、麻布エリアでは10人中賛成9に対し反対1、白金高輪エリアでは11人中賛成11反対0と、いずれも「賛成」の声が強かった。


子どもを守るための施設をめぐり、揺れる青山。
住民と区側との意見の溝は依然として埋まっていない。


(「プライムニュース イブニング」12月17日放送分より)


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