「食の祭典」で準備、急ピッチ 北海道観光、復興への道

カテゴリ:国内

震度7の地震に見舞われた北海道。

宿泊のキャンセルが50万人に達するなど、観光にも大きな影響が出ている。

一方、15日からの3連休を前に、復興の兆しも見え始めている。

爽やかな秋晴れとなった、北海道・札幌市中央区の大通公園では、14日、北海道有数のグルメイベント、「さっぽろオータムフェスト」の準備が急ピッチで進められていた。

食べスタグリルのスタッフは、「海鮮ものが怖かったんですけど、なんとか頑張ってもらったおかげでとれたので...」と話した。

このイベントは、道内各地の秋の味覚やご当地グルメが一堂に会する、まさに食の祭典。

2017年は、観光客など200万人以上が足を運んだ。

もともと9月7日から開催される予定が、最大震度7の地震で延期。

いよいよ、15日から開催されることになったが、地震の影響はここにも。

チーズを使ったアイスクリームを出す「CHACO」では、店主自ら車を運転し、震源地に近い安平町からチーズを搬入。

なんとか開店にこぎつけたという。

CHACOのスタッフは、「電気が通らないので、冷凍・冷蔵ができないので、一部廃棄して、使えるものは電気の通った場所で、冷蔵庫に戻すような形で。1週間遅れた分、凝縮されていると思うので、お客さまも来てくれれば、いいなと思っています」と話した。

また、会場内で使う電気は、全て自家発電機でまかない、平日は、予定より3時間短縮しての開催となる。

サッポロオータムガーデン店長は、「いろいろあって、お客さんに来ていただけるか不安ですけど、僕らができることは、営業して、みんなに喜んでもらうことなので。それができるように、一生懸命頑張ります」と話した。

日本旅館協会・北海道支部連合会によると、北海道では、道内の宿泊キャンセルが50万人にのぼり、その影響額は100億円とも。

観光被害にあえぐ温泉街では、新たな試みも始まっている。

年間およそ120万人が宿泊する定山渓。

これからのシーズンは、色とりどりに染まった美しい景色が楽しめる、道内屈指の紅葉スポット。

12日から複数の施設で、日帰り入浴を半額で利用できるキャンペーンを実施している。

観光客は、「地震の影響があまり感じられないくらい、結構きれいなので、来てよかったな」と話した。

定山渓観光協会・山田秀明事務局長は、「地震の影響で、キャンセルがかなり多くなってきたので、このままじゃ大変だということで、日帰り含めた宿泊キャンペーンを実施してますので、ぜひ来てほしいなという気持ち」と話した。

地震前のにぎわいを取り戻すべく奮闘する、北海道の観光地。

東京都内の旅行会社でも、復興に向け、ある変化が起きていた。

最大震度7の地震発生から9日目、これまで運転を見合わせていた札幌と釧路を結ぶJRの特急が、14日、再開した。

北海道では、14日も震度4を観測するなど、余震が続いているが、気象庁のデータを見ると、震度1以上の回数は減少傾向にある。

東京都内の旅行会社では、北海道観光の復活につながる、意識の変化を感じ取っていた。

北海道ツアーズ東京支店・江口真美主任は、「問い合わせは回復傾向にあるし、徐々にご予約もいただいてるし、北海道に行って応援ということで、直近の予約も何件かいただいてる状況」と話した。

イベントの再開や、交通機関の復旧にともない、回復の兆しが見え始めた北海道観光。

「北の大地」に、活気が少しずつ戻り始めている。