ITで進化「エンディング」新たなカタチ

カテゴリ:ビジネス

「αism」

12日は、普段、あまり取り上げられない見本市に注目するシリーズ。

人生をどのように締めくくるか。

そこにも、テクノロジーの波が押し寄せている。

お経を読み上げる僧侶。

葬儀や仏具などに関わる製品やサービスの見本市。

テクノロジーが発達する時代の、新たなエンディングの形とは。

きらきらと光り輝く、まるでおしゃれな小物入れのような骨つぼ。

ひつぎというと、普通、木目だが、生前の趣味によって、ゴルフに将棋にサッカーと、さまざまな柄がある。

まさに、その人のためだけのオリジナルという感じ。

また仏壇も、持ち運べる筆箱サイズのものが登場するなど、多様化するニーズに対応している。

カドミ光学工業・三浦秀彦さんは「仏壇ではなく、『祈りの道具』として作っています」と話した。

光学レンズなどを手がける光学ガラスメーカーが製作した小さな骨つぼと、おりんのセット。

三浦さんは「『仏壇を置きたいけれども、置けるものがない』。現代のインテリアにどれだけマッチするものができるかということで」と話した。

また、見る角度によって、故人の写真が現れる、光学ガラスならではの仕掛けも。

三浦さんは「あまり個別の宗教にはこだわらずに、生活の中に祈りの時間を作ることが一番大事かなと」と話した。

テクノロジーを駆使したサービスも登場している。

おしゃれな小物入れか、何やら家で聴くスピーカーのように見えるもの。

アスカネット・青砥 剛さんは「実はこれ、最新の手元供養品になります」と話した。

中には、お骨入れに花立て、ろうそく立てと香炉、そしておりんが。

元々は、遺影を製作するこちらの会社。

日本で使われている遺影の3分の1は、この会社が製作しているそう。

青砥さんは「(どういうきっかけで、このようなものを?)何もない空間の中に、(手を)合わせたいという思いの中から、(故人の写真を)出すことができたらいいなと」と話した。

さらに訃報の知らせや記帳など、葬儀に関わる手続きをネットで手軽に行えるサービスも開発。

メールやLINEなどで訃報を受け取った人が、名前や住所などを登録すると。

遺族は事前に葬儀に誰が参加するのかを、把握することが可能に。

参列者は、受け取ったQRコードを葬儀会場でかざすと、登録した情報が表示され、記帳の手間を省くことができる。

青砥さんは「受付の方も楽ですし、実際、参列された方も、今までのように、紙で書く必要がなくなりますので、受付の渋滞の緩和ってことにもつながってくると思います」と話した。

ITの活用で、事務的な手続きの手間を省き、遺族や参列者の負担を少しでも減らそうという。

青砥さんは「葬儀の中に、テクノロジーを組み込むことによって、故人さまをしのぶ機会というものを増やしていける」、「(手間がかからなくなる分、しのぶところに?)向き合っていただければなと思います」と話した。