ファーウェイの副会長が保釈…逮捕劇の裏にはアメリカと中国の「5G」覇権争い?

カテゴリ:ワールド

  • 保釈金約8億(日本円)を支払い保釈された孟容疑者
  • 創業者の娘であるが“伏せたまま”ファーウェイに入社
  • 日本もファーウェイはじめ2つの企業を事実上排除

中国通信機器大手・ファーウェイの副会長・孟晩舟容疑者が12日保釈された。

保釈金は日本円で約8億5000万円

その後、孟容疑者はSNSに「私はファーウェイを誇りに思い、祖国を誇りに思います」と投稿している。

孟容疑者の素顔と、日本がファーウェイを排除する理由に迫った。

“ファーウェイのプリンセス”とも呼ばれた孟容疑者

1987年に創業したファーウェイ。

スマートフォン市場に参入後は、右肩上がりで成長し、2017年には世界シェアでアップル社を抜き、2位となった。

そのファーウェイで副会長兼、最高財務責任者を務めるのが孟容疑者。

中国経済に詳しいジャーナリスト・浦上早苗さんによると、1972年に創業者の娘として誕生し、1993年にそのことを伏せたままファーウェイに入社したという孟容疑者。

それから受付やコピー取りなど一般職のOLのような仕事を3年間続けて、1回会社を辞めたという。

その後、財務担当として復職し、ファーウェイの急成長を支えると、2011年には最高財務責任者に就任し、創業者の娘であることを明かす。

そして、今年3月には副会長を兼任。

浦上さんは孟容疑者の人柄を「非常に謙虚で同僚とも協調性をもってうまくやっていく人物という評判を得ていて、"ファーウェイのプリンセス"とも呼ばれていました」と話した。

逮捕劇に隠されたアメリカ側の狙い…

現地メディアによると、カナダの検察はファーウェイが香港の子会社を通じ、アメリカ製のコンピューターを輸出が禁止されているイランの業者に販売したと指摘。

しかし、孟容疑者は「ファーウェイと子会社は無関係」と主張。これが虚偽の説明と疑われ、アメリカの要請を受けたカナダ政府により逮捕された。

すると今度は、中国当局がカナダの元外交官マイケル・コブリグ氏を拘束。

欧米のメディアは「拘束は中国当局による報復」との見方を伝えている。

また、トランプ大統領は孟容疑者の逮捕劇について「中国との貿易協議に役立つなら事件に介入する」と述べた。

そんなアメリカと中国の間には、以前から通信機器を巡る確執があった。

今年8月、アメリカ政府はファーウェイなど中国の通信企業2社の製品をアメリカの政府機関が使用することを禁じた。これを受けて日本政府も10日、菅官房長官が「悪意ある機能が組み込まれた機器を調達しないようにすることは極めて重要」とし、ファーウェイはじめ2つの企業を機密漏えいやサイバーテロを防ぐ狙いで、事実上排除することとなった。

与党関係者によると「政府がファーウェイ製品を分解したところ、ハードウェアに“余計なもの”が見つかった」との情報もある。

また、携帯電話大手3社もこれに追随。次世代モバイル通信・5Gの基地局などに中国製品を使わない方針だという。

今回の逮捕劇、実は、もう一つアメリカ側の狙いがあるという。

2年後のサービス開始を目指す次世代モバイル通信・5Gはシステムに多くの基地局が必要となる中で、ファーウェイは世界シェアのトップ。

こういったことから浦上さんは「アメリカと中国によるITや5Gの覇権戦争が激化した、その一端と見る人も多い。ファーウェイの5G技術やシェアはアメリカの企業にとっては脅威です」という見方を示した。

(「めざましテレビ」12月13日放送分より)

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