言い出せない本人に代わって「会社辞めます」 なぜ?急増する退職代行サービス

  • 辞めたいけど言い出せない…退職代行サービスとは
  • 利用料は、正社員退職で5万円、アルバイトは4万円
  • 退職に関する連絡を仲介 利用者は退職届を出すだけ

会社のことを考えると体調が悪くなります。」  

 「毎朝泣いているので疲れが取れず、まともに働けなくなっていった。」 

 「もう少し頑張ろうと思っていましたがガマンの限界です。」

これらは、会社を辞めたいけどなかなか言い出せない人たちの声。  

入社したばかりで試用期間中なので退職を申し出るのも申し訳なく、仕事を教えてくれる先輩達にも申し訳なくて鬱々としています。月曜日に出勤するのがとにかく憂鬱でご相談してしまいました。」

会社に退職希望を伝えられない人の声

そんな人たちの代わりに「辞めたい」と言ってくれる退職代行サービスを行う企業が急速に増えている。
その中の一つ「EXIT」は昨年5月からサービスを始めた。     
 
電話やLINEなどで依頼を受けるとEXITの担当者が早い場合はその日のうちに本人に代わって退職の意向を勤務先に伝えてくれる。

退職代行サービスを提供する「EXIT」

利用者は退職届を出すだけ

退職に関する連絡はEXITが仲介してくれるため、利用者は退職の話がまとまれば、退職届を出すだけで会社とはコミュニケーションを取らずに辞めることができる。 

この日も利用者からの依頼を受けて勤務先に退職の意向を伝える社員の姿があった。

EXIT社員
弊社は退職代行EXITというサービスを運営しておりまして、ご自身で退職を切り出せない方々から依頼を受けて、代わりに退職の意向をお伝えさせていただくというもので、この度、御社でお勤めの●●様から依頼を承りまして、ご連絡させていただいた次第です

勤務先に退職の意向を伝えるEXIT社員

1か月間で約300件の申し込みも

EXIT・新野俊幸共同代表は
「自分が会社を3回退職していて 毎回非常に辞めづらかったんですよね。なので辞めづらい方々が もっと気軽に会社を退職できるような社会を実現できればいいなと思ってはじめました」
と話す

EXITの利用者は増加していて、現在は1か月間で約300件の申し込みがあるという。

EXIT・新野俊幸共同代表

利用料は、正社員退職の場合で5万円、アルバイトで4万円と、決して安くはない。  
ではなぜ、今このようなサービスが求められているのだろうか? 

千葉県に住む21歳の男性は、約2年半務めた物置を製造する会社を今年10月に、このサービスを利用して退職した。

サービスを利用して退職した男性

退職代行を利用した男性:
結構負担のかかる仕事だったので両腕の肘を壊してしまって、そこから2週間近く休んで、その後にまたさらに負担のかかる仕事を平然とやらされて、その時点でちょっとここはまずいなと思った
     
男性は、上司から日常的に悪口も言われていて精神的に追い詰められていたという。  
退職の仕方」をインターネットで調べているときにこのサービスを見つけ、申し込んでから2週間弱で退職することができた。 
 
退職代行を利用した男性:
 もっと細かい手続きがあると心配していたんですけど、いざ代行をお願いしてみたら、結構すんなり退職できて気分がすごく楽になった

辞めることは新しいことへの挑戦

男性は退職後、間もなくして再就職先を見つけ、現在は趣味だった旅行を楽しんでいるという。 
     
EXIT・新野俊幸共同代表:
それってメンタル弱すぎでしょとか、そんぐらい自分で言えよみたいな意見も結構あったりするんですけど、決して個人だけに問題があるんじゃなくて、間違いなく会社にも問題がある。辞めることは、新しいことへの挑戦のステップだから、そこはポジティブに考えていいんじゃないのという空気感を作っていきたい

この退職代行について、弁護士でないものが弁護士業務を行う非弁行為に当たるのではないかという指摘があるが、これに対してEXIT側は、「交渉は行わず連絡の仲介に徹しているので非弁行為には当たらない」としている。

(「プライムニュース α」12月11日放送分)

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