フィギュア紀平梨花選手を育てた「ヨコミネ式」と「N高」での教育とは?

  • 次の目標は「4回転!」挑戦を示唆した紀平梨花選手
  • 紀平選手が通った幼稚園の「ヨコミネ式」教育法とは?
  • ネット動画で学ぶ「N高」の通信制を選んだメリットも

平昌オリンピックの女王のロシア・ザギトワ選手との16歳対決を制し、グランプリファイナルで初優勝を飾った紀平梨花選手。

この偉業について12月10日、紀平選手は「(今の構成の完成度は)80%くらい。(残りの20%は)4回転。自分で先に先に行っておかないといけないので」と4回転への挑戦を示唆した。

2017年に撮影された強化合宿の映像では、紀平選手がきれいに4回転ジャンプを決めているのが分かる。

では、この“身体能力”の高さはどのように培われたのか。

跳び箱も逆立ち歩きも楽々!

紀平選手が5歳の時に撮影された運動会の映像では、片手で側転を決めている。さらに、紀平選手以外の子どもたちも側転を軽々と決めている。

そこで、番組では兵庫県にある紀平選手が通った「広田幼稚園」を取材。

そこには9段の跳び箱を楽々と飛ぶ子どもたちや、「逆立ち歩き」もできるという子どもたちの姿があった。

実は、広田幼稚園が13年前に取り入れたのが「ヨコミネ式」と呼ばれる教育法。「ヨコミネ式」とは、「読み・書き・計算」などの学ぶ力と「走力・水泳・体操」といった体の力などの基礎を幼少期から実践させる教育法で、才能を早期に開花させる狙いがあるという。

園児たちも「楽しい!」や「面白い!」と笑顔を見せ、保護者は「やんちゃだった有り余るパワーを、運動といういい方向に持っていってくれてすごくよかった」と話した。

「ヨコミネ式」は失敗から学ぶ

この「ヨコミネ式」の発案者は、プロゴルファー・横峯さくら選手の叔父、横峯吉文さん。

横峯さんは「一言でいうと『ヨコミネ式』は、教えるという従来の教育ではないんです。子どもたちが自分で考えて(跳び箱など)跳んでいる。子どもは言葉が通じないので、失敗から学ぶ、それをやっています」と説明する。

6歳児クラスの場合、園で過ごす時間の約3分の1を「ヨコミネ式」教育法に費やし、このほかにも現在、全国約400か所の幼稚園と保育園がこの教育法を実施しているという。

この教育法について、紀平選手を幼い頃から知るプロフィギュアスケーター・無良崇人さんに見てもらうと、「スゴイですね。跳び箱のロイター板の跳ねは、ジャンプのバネとして上がっていく感覚と近いところはあると。アクセルの踏み込んだ時に、乗り越えられる力が鍛えられていた部分はあると思います」と話した。

また、紀平選手の幼稚園時代の担任の先生は「心が粘り強いんです。負けず嫌いで。行くところまで行く子だろうと思っていました」と明かした。

紀平梨花選手

「競技に集中しやすい」紀平選手が選んだ高校

さらに、今年入学した高校にもある秘密があるという。

紀平選手が選んだ学校は「私立N高等学校」の通信制。

Nはネットやネクストの頭文字から取ったもので、開校は2年前の2016年。

コンセプトは「インターネットでほぼすべての学校生活を完結する」で、授業のほとんどはネット動画で学ぶ。

例えば、運動会も今年話題の「eスポーツ」を採用、他にもサッカーや格闘ゲームがあるという。

では、紀平選手がこの学校を選んだメリットは何なのか。

私立N高等学校・副校長の上木原考伸さんは「インターネットさえできる環境さえあれば、いつでも授業を動画で見られるので、自分のペースで授業を受けられるというのが一番のメリット。遠征や移動の多い紀平さんにとっては競技に集中しやすい学校かもしれない」と話した。

(「めざましテレビ」12月11日放送分より)

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