世界を驚愕させた紀平梨花選手の演技を世界のメディアはどう伝えた?

  • GPファイナルに初挑戦で初優勝を飾った16歳の紀平梨花選手
  • 紀平選手の圧巻の演技は、ザギトワ選手の母国・ロシアでも衝撃を与えた
  • 佐野稔さん「ジュニアの女子は4回転ルッツを入れ、2年後にはシニアに参戦」

カナダで行われたグランプリファイナルで、初優勝を飾った紀平梨花選手。

初挑戦とは思えない圧巻の演技は、世界中に興奮と感動を与えた。

ロシアにも大きな衝撃

紀平選手の演技を各国のメディアはどう伝えたのか。

会場で取材していたアメリカ人の記者は「大きなニュース。彼女は歴史をつくるために、一歩を踏み出したのかもしれない。そういったことが本当に興奮させる」と話した。

また、フィギュア取材で世界的に有名なアメリカのフィリップ・ハーシュ記者は「予想を超えた。リカ・キヒラは今や女子シングルでナンバーワンだ」と絶賛した。

一方、ヨーロッパの大手衛星放送「ユーロスポーツ」では、「なんてパフォーマーだ!この日本人が感動させてくれた」と力の入った実況を。

イタリアのメディアも「全ての人間を驚がくさせた。生まれ持った品格のおかげで、わずか16歳で客席を熱狂の渦へと巻き込んだ」と称賛した。

さらに、紀平選手の圧巻の演技は、2位のザギトワ選手の母国・ロシアにも大きな衝撃を与えた。
ロシアの「スポルトエキスプレス」は電子版で、『ザギトワは王位を失った』『素晴らしい日本人がそれを奪い去っていった』と見出しを載せ、記事では「紀平が技術点で優位に立ち、構成点でも五輪チャンピオンは紀平を超えられていない」と絶賛した。

明暗分かれた平昌オリンピック

今回のグランプリファイナルで注目された、平昌オリンピックの金メダリスト、ザギトワ選手との16歳対決。

2002年に誕生し、現在16歳の2人。

優勝後の会見で、紀平選手はザギトワ選手について「これからもっといい演技をしてくると思うので、どんな緊張感でもショート、フリーをそろえることが大事」と話した。

2人はジュニア時代、2度にわたり対戦している。

1度目は、2016年9月の「ジュニアGPシリーズ」で紀平選手が優勝、2度目は同じ年の12月に行われた「ジュニアGPファイナル」でザギトワ選手が優勝している。

しかし、2018年2月の平昌オリンピックを巡っては明暗が分かれた。

冬季オリンピック・フィギュアスケートの出場条件は、前年の6月30日までに15歳になっていること。

そのため、5月18日生まれのザギトワ選手はオリンピックに出場できたが、7月21日生まれの紀平選手は、約3週間の差で出場資格がなかった。

そして、そのオリンピックでザギトワ選手は金メダルに輝き、世界を舞台に一歩リード。

ザギトワ選手はロシアメディアの取材で「キヒラはトリプルアクセルで強い印象を与え、私の成長にも刺激を与えてくれる」と話している。イベントで共演した時には、仲良く2ショット写真におさまるなど、あどけない素顔を見せている。

「ジュニアの女子は4回転ルッツを入れている」

ショートプログラムで紀平選手は、ザギトワ選手がもっていた今シーズンの世界最高得点を更新。
さらにフリーでも差をつけ、ザギトワ選手から世界一の座を奪った。

今後2人の関係はどうなっていくのか?

元フィギュアスケート日本代表・佐野稔さんは、「ジュニアの女子は4回転ルッツを入れている。その子たちは2年後にシニアに参戦してくるわけですから」と話した。

ジュニアのグランプリファイナルでは、トップ5はすべてロシア勢だといい、今後新たなライバルが出現する可能性もあるという。

今後、紀平選手とザギトワ選手が共に出場できるのは、3月の世界選手権。再び16歳同士のアツい闘いが見られるかもしれない。

(「めざましテレビ」12月10日放送分より)

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