そっくりすぎて見分けがつかない!ふるさと納税“偽サイト”の手口

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  • 「憤りを感じる」福岡県古賀市でたまたま発見された偽サイト
  • 番組の調べで、削除済みも含めて12道府県で確認されている
  • 偽サイトに引っかかった場合の被害は3つ。見抜く方法は?

12月には最も申し込みが集中するというふるさと納税に、見分けがつかないほどそっくりな"偽サイト"が確認されている。

ふるさと納税の偽サイトを発見したという福岡県古賀市。

古賀市の物産振興係・菊池聡係長は「ふるさと納税の状況・動向を知るために検索を進めている中で、たまたま発見しました。正規のページをそのままコピーして貼り付けているので、見分けるのは難しいと思います」と話す。

本物そっくりだという"偽のサイト"を見比べると、偽サイトの方には「ふるさと納税専用ページ」の文字まで記載され、公認サイトと偽サイトに掲載されている画像は、全く同じもの。

見ただけで見分けがつきますか?

見分けが難しいが、左の画像が古賀市公認サイトで、右が偽サイト。

菊池係長は「利用者の思いを踏みにじる行為で、憤りを感じています」と語った。

“偽サイト”12道府県で確認

一見しただけでは見抜けない偽サイトは、これだけに留まっていない。

2018年7月、福岡県嘉麻市の偽サイトを通じて、県内の女性が7200円を寄付したが、返礼品の牛肉は届かずじまいだったという。

北海道天塩町の公認のふるさと納税サイトでは、公認サイトとほぼ同じ画像が使われていて、比較してみると見分けがつかない。

埼玉県三芳町の公認サイトは、3万円の寄付の返礼品として、地元・埼玉に本拠地を置く埼玉西武ライオンズの『ファンクラブハイグレード会員入会権』を設定。

しかし、偽サイトの『ファンクラブハイグレード会員入会権』は、なぜか残りあとわずかな2018年版。

実は、偽サイトで使われている画像は、昨年公認サイトに掲載されていたものだという。

番組の調べによると、すでに削除済みのものも含めて“ふるさと納税の偽サイト”は、6日の時点で12道府県で確認されていることが分かった。

また、4つの偽サイトが閲覧できることも確認している。

いずれも電話番号の記載がなく、メールで取材を申し込んだが返信はなかった。

本物そっくりでも見抜く方法は?

こうしたふるさと納税の偽サイトに引っかかると、3つのパターンの被害が出ると、甲南大学法科大学院・園田寿教授は指摘する。

まず1つ目は、寄付をしても返礼品が送られてこないケース。お金だけを騙し取られるパターンで、これが最も多く考えられる被害だという。

2つ目は、寄付に対して返礼品は送られてくるものの、公認ではないため、ふるさと納税のメリットである税金の控除が受けられないケース。

3つ目は、偽サイトを利用したことで、住所や連絡先、クレジットカード番号などの個人情報が悪用されてしまうケースがある。

では、本物そっくりでも、偽サイトだと見抜く方法はあるのか。

園田教授は「ふるさと納税に割引の制度はないので、割引をしているのは間違いなく詐欺」だと話す。

返礼品は商品ではなく、あくまで寄付に対する謝礼品のため、値引きすることはありえないという。

また、値引き以外にも、寄付金を振り込む口座の名義が自治体名義ではなく、企業名や個人名などの場合も偽サイトの可能性が高いと指摘。

すでに被害が確認された福岡県では、警察が詐欺の疑いで捜査するとともに、商標法違反など偽サイトの開設自体の立件も検討しているという。

偽サイト側は気づかれると一度は閉鎖するものの、すぐ新たな偽サイトを開くため、いたちごっこになっているという。偽サイトに引っかからないためにも、申し込む前には公認かどうか確認する必要がある。

(「めざましテレビ」12月7日放送分より)

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