女性バスドライバー 出発進行! 人手不足で動き急

カテゴリ:ビジネス

わたしたちの身近な交通機関、バス。

今、女性ドライバーが注目され、営業所の見学ツアーも登場している。

その背景には、深刻な人手不足があった。

大きなバスを、豪快なハンドルさばきで操る、運転手歴11年の鈴木弘美さん。

以前は、実業団でソフトボール選手をやっていたそうで、チームの送迎バスの運転手を見ているうちに、自分でも運転してみたいと思うようになり、思い切って転職したという。

京王バス(営業課)・鈴木弘美運転士は、「女性の方が、仕事帰りで(よくバスを)利用されていて、降りる際に『ありがとう』とか、『お疲れさま』って声をかけていただいて、わたしもすごく頑張ろうって力をもらえる」と話した。

女性の社会進出が叫ばれている昨今、実は全国のバス業界でも、鈴木さんのような女性運転手を増やそうという動きが加速している。

そこには、こんな事情が。

どらなび・中嶋美恵社長は、「10年後とか20年後に、バスの運転手のなり手がかなり減ってしまう」と話した。

乗り合いバスの運転者数は、1976年をピークに減少傾向にある。

また、2016年の段階で、6人に1人が60歳以上という高齢化も深刻に。

こうした現状から、女性の運転手も積極的に導入しようと、各バス会社も動き出している。

しかし、女性運転手の割合は、1.4%(全国で1,600人程度)とまだ少数。

そこで...。

女性たちの向かう先には、ピンク色のかわいらしいバス。

運転手は、もちろん女性で、しかも主婦。

都内のバス会社「日立自動車交通」では、運転手の仕事に興味を持ってもらおうと、女性限定の営業所見学ツアーを開催した。

この営業所では、女性専用の休憩室やロッカー、パウダールームなどを完備。

さまざまな職場改革を行ってきた。

日立自動車交通・植田彰子運転士は、「慣れちゃえば、大きいけど普通の車と同じような感覚で運転できます」と話した。

こうした取り組みを続けてきた結果、この2年で、わずか1人だった女性運転手も、5人に増えた。

参加者は、「女性が働きやすい、生き生きしているバスなんだなって思った」と話した。

通勤・通学に観光と、さまざまなシーンで活躍するバス。

この先も、円滑な運行を維持するためにも、女性のニーズは、ますます重要になりそう。