防犯カメラ250台分を徹底解析 「クレイジーハロウィーン」横転トラック捜査で見せた警視庁の執念

金子聡太郎
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  • 渋谷で若者がトラックを横転させ車体を傷つけるなどの事件 
  • 警視庁は43人態勢で防犯カメラ解析と地取り捜査を行い、15人を特定
  • 「逃げ得は許さない」と捜査関係者

横転させたトラックの上で、裸で騒ぐ若者

痴漢や窃盗などで19人もの逮捕者を出した渋谷のハロウィーン。

年々、粗暴なふるまいの参加者が増えているというが、まさにそれを象徴するような事件が今年、起きた。

10月28日未明、ハロウィーン客でごったがえす渋谷センター街で、酒に酔うなどして騒いでいた若者らの集団が軽トラックを横転させ損壊した。

若者らは裸で車の上に登って周囲を煽り、倒れた車体をさらに傷つけるなどしたい放題の狼藉を働いた。
まさにクレイジーハロウィーン。

You Tubeより

祭りが終われば若者らはまたそれぞれの場所に戻り日常を取りもどす。また、いつもの生活に戻るだけだ。
しかし、車を壊された人はどう思うだろう・・・

この被害者の思いを代弁するような形で、警視庁は騒ぎに乗じて車をひっくり返し破壊した男4人を5日、暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕した。
他、外国人を含む11人も書類送検する方針だ。

防犯カメラ250台分!執念の捜査

逮捕の背景には、警視庁の執念の捜査があった。
警視庁は捜査一課を中心に43人態勢でこの事件に臨んだ。

まず、「初動班」が現場周辺などの防犯カメラを回収する。
防犯カメラは時間がたてばデータが消えてしまうものが多いため、スピードが要求される。

ひとつひとつ防犯カメラをリレー形式で追っていき、じわりじわりと容疑者の自宅までの道のりを捕捉していく。

当然、防犯カメラで追うのは限界があるので、仕上げは聞き込みなどの伝統的な「地取り捜査」となる。

普段は主に殺人事件の捜査に従事するエース級の「殺人犯捜査係」も投入され、最終的に解析した防犯カメラは250台に及んだという。

捜査員らは寝る間も惜しんだ執念の捜査を続け、およそ2週間後の11月半ばには容疑者15人を特定したという。

驚くべきスピードだ。

「酒を飲んだ勢いでノリでやってしまった」と容疑者の一人は供述しているという。

お祭りを楽しむのはまったく問題ない。ただし、一定の節度は必要だ。
ましてや「ノリ」で人のものを壊すのは言語同断だろう。

「逃げ得は許さない」と捜査関係者は語る。
年々悪質化しているハロウィンへ警視庁が警鐘を鳴らした形だ。

冒頭の画像はYou Tubeより

(執筆:フジテレビ社会部警視庁担当 金子聡太郎)